山崎豊子さんは小説を書くために膨大な取材を行う 第 2,265 号

 直木賞を取られた初期の頃から現在に至る

まで五十年超の、山崎さんのゆるぎない

文学的姿勢、背景をゆっくりとたどる

ことの出来る格好のシリーズに

なったと言えましょう。

 山崎豊子という作家がどうして生まれ、どう

やって成長していったか—-、それぞれの

作品の執筆裏話と共に、楽しんで戴

ければと思います。

 小説『不毛地帯』を書いた山崎豊子さん。

主人公の人間像や書くテーマも決まって

いたが、なかなか題名が決まらなかっ

た。やむを得ず、連載開始前に、

ハバロフスクからシベリアを

横断する旅に出た。見渡す

限りの氷と、酷寒の荒涼たる

大地で、『不毛地帯』という題名

がひらめいた。

 山崎豊子さんは、小説『不毛地帯』のなかで、

ロッキード事件を予見したといわれる。本人

いわく、分析では予見はできない、日々の

地味な勉強に尽きる、とのこと。国会の

議事録を読んでいると、あやしいニオ

イがして、大問題に発展すると予感した。

 山崎豊子さんの小説執筆は、「テーマありき」。

テーマを決めて、そこから猛然と資料を集める。

年表をつくり、主人公の行動を書き込む。

このように小説の進行表を作っていく。

 山崎豊子さんは、小説を書くために膨大な

取材を行う。取材は、テープレコーダーに

録音。テープ起こしは、自分でやる。

テープおこしも重要な創作過程

とのこと。繰り返し、巻き戻しする

とき、話の内容が頭の中で醸成される。

 山崎豊子さんの小説の書き方。構想を練り、

プロット(話の筋)を決め、進行表をつく

る。そこに大きな流れを書きこみ、取材

の質問事項を加えていく。

 山崎豊子さんの作品づくりのポイントは、

「取材」。作品に取り掛かる前に、大ま

かな取材を終える。細部の取材は、執

筆と並行進行になる。4日取材・

3日執筆のペース。取材は

1日10時間にのぼる。

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 今回も最後までお読みくださり、

   ありがとうございました。感謝!

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