ハーバード、エールからスイスの幼児向けスクール
まで。「空気を読まない」世界のエリートの実力
とは? 海外の名門校に飛び込んだ人は何が違う
のか。どうすれば彼らに勝てるのか。世界
のトップで戦い続ける男の、渾身のメッセージ。
日本を変えるには、まず教育を変えるしかない。
アメリカは簡単に衰退しないと思う。それは、「知の
インフラ」が他国を圧倒しているからだ。アメリカ
の強さの土台はリーダーシップ教育にあり。
アメリカの大学の成績は就職に直結する。
アメリカ企業の経営陣が、アメリカの大学教育を受けた
人材を評価しているポイントは、おそらく以下の3つ。
1.圧倒的な読書量。
学生は、哲学、科学、歴史と幅広い分野にわたり、
大量の本や資料をとにかく徹底的に読まされる。
2.その読書量で得た豊富な知識を背景にした仮説検証訓練。
3.リーダーシップ(自己と他者を管理する能力)
ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)の
ある教授が私に向かって切り出した。
「コウタロー、私は日本の問題の核心がわかった気がする。
この国に来て、人々の優秀さや優しさ、団結力にすぐ
気づいた。ただ、日本の停滞の理由は、リーダー
シップがどこにもないことだ。どこにも問題
の当事者がいない。すべてが他人事なんだ。
政治家は官僚を悪者にする。
官僚は政治家のせいにする。
財界人は政治と役人が悪いという。
『俺がやってやる。俺が変えるんだ』と
いう人間がどこにもいない」
インドの教育界のトップに君臨するのが、インド
工科大学(IIT)。世界の理工系大学の
中でナンバーワンだとされる。
IITに落ちた者がMITやハーバード
に行く、といわれている。
インドの大学の経済学部は、かなり数学を重視して
いる。基本的な経済数学と統計の知識を、
すべて1年生の間に叩き込む。
言いたいことを一気に言い切る英語力が必要な時代だ。
私は世界最高のシンクタンクと言われる『ランド研究所』
で日本人最初の研究員を務めた。ああいう場所にいると、
いったん英語で詰まったり口ごもったりしたら、
2度と話を切り出すチャンスはない。
次は誰も目も合わせてくれない。
大事なのは「一気に通じさせること」だ。
インド訛りでもフランス訛りでも日本人の
アクセントでもいい。言いたいことを
言い切る能力があればいいのだ。
知性、見識、教養のすべてが発音に現れる。
イフ外語学院の中野正夫氏は、こういう。
「シリコンバレーで起業した私の教
え子が、『国際会議では、発音
がうまい奴がスターになれる。
発音がうまいだけで華に
なれる』と言っています。
公の場でこそ、発音は大事なのです」
アメリカ経済復活の根底には、アメリカの教育
の強さがある。授業で求められるのは、記憶
した答えを探すことではなく、答えの出
し方、つまり「考え方のフレーム
ワーク」を提示することである。
田村耕太郎『君に、世界との戦い方を教えよう』
の詳細、amazon購入はこちら↓
今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!