「あんな人、顔も見たくない」。
そう思うことは、誰にでもあります。
そのような感情が湧いてきた時、自分の心
をどのように整えたらよいのでしょうか。
『致知』6月号では文学博士の鈴木秀子氏、
多摩大学大学院名誉教授の田坂広志氏が
対談「未来の世代に伝えたいこと」の中で、
苦手な人との人間関係がよくなる
あるシンプルな方法を伝授されています。
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(鈴木)
田坂先生の本を読んでいて
とても感銘を受けた箇所があるんです。
それは「あんな人、顔も見たくない」と
思うような人に出会ったときには心を込めて
「有り難うございます」と、心の中で言って
みる。すると人間関係がよくなっていくと。
まさに世の中を救う大切な教えだと思いました。
相手に向かって直接言うのは難しいとしても、
その人を生かしている奥に在る神様に向かって、
あるいはその人との出会いに何か意味を感じ
取って「有り難うございます」と言うことは
できます。それを続けていくと、
本当に状況は変わっていくそうですね。
(田坂)
はい。多くの人は、心で思ったことが
言葉として現われてくると思っていますが、
逆も真実であり、
語った言葉が心を変えていくこともあるのです。
それが「身心一如」の理と呼ばれるものです。
田坂塾でも「嫌いな人に対して、
どうしたら良いでしょうか」
といった質問を受けますが、
「嫌い」という感情を心で変えようとしても、
それは難しいのですね。しかし、
たとえ「あの人は嫌いだ」と思っていても、
その相手を心に思い浮かべ、ただ「有り難う
ございます」という言葉を唱えるだけで、
不思議なほど、自分の心が変わり始め、
それを続けていくと、徐々にその
人間関係が良き方向に変わっていくのです。
※続きはぜひ誌面でお読みください。
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!