94年、国際基盤材料研究所設立。
79歳でベンチャー企業を興した著者は、
新技術・新商品の開発は年齢でなく
仮説、つまり夢を抱くことだという。
はじめに仮説ありき。世界のササキが
ヒット商品開発の秘訣を明かす本。
哲学なき技術は滅びる
たとえば刀剣。剣はまさに人を殺傷する
道具だが、これによって逆に自分たちの
生き方を考え、人生を磨き上げよう
としたのが、江戸時代の柳生新蔭流である。
だが、柳生家の人々は護身からさらに
進んで、たとえ敵がいなくとも、剣
の修行を通して自分の生き方を
高めていこうとしたのである。
これによって「剣術」は「剣道」と
なり、今日まで脈々と受け継が
れてきたわけである。
同調できる人間との出会い
が、人生を変える。
人間同士のコミュニケーション
でも、植物のような「共振」
が大事なのではないか。
なぜ、ソフトバンクは成功したのか
さて、翻訳機が縁となって、孫君と私の
関係は今日にいたるまで続いている。
こういう話をすると、私が自分の財産を
犠牲にしてまで彼の後押しをしたよう
に思われるかもしれない。
孫君も、あちこちで私のことを「恩人だ」
と言ってくれているし、「ソフトバンク
の育ての親」などと持ち上げられる
こともある。
彼の先を見通す力、つまりビジョンの
立て方に大きな可能性を感じたから
こそ、「これは勝負になる」
と読んだのである。
どちらかといえば人情とは無縁の、
ビジネスライクな話だったのである。
情報ゼロでは脳は縮む
情報を遮断された生活を何年も続けて
いると、脳はどんどん収縮してしまう。
きちんと食事をして栄養を充分に摂取
していても、情報が与えられない
と脳は退化していく。
つまり、情報は脳にとって重要な「食
べ物」であり、欠かすことのでき
ない栄養源だということだ。
佐々木正『はじめに仮説ありき:
明日を拓く技術屋魂の世界』
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝