アーカイブという言葉は、なじみが無いかも
しれませんが、「公文書管理」という言葉は
聞いたことがあるでしょう。公文書管理は
アーカイブの一部です。
アーカイブとは文書管理のことです。
本来の文書管理は、きわめて中立的なのです
から。アーカイブは、政府与党にも野党&マ
スコミにも、国民全員に対して公平です。
その文書を使って議論を戦わせることはあっ
ても、文書の管理自体にイデオロギーはあり
ません。アーカイブとは、その文書の管理
のやりかたを研究する技術です。
毎年のように八月十五日と十二月八日が近づく
たびに、天皇の戦争責任が問題視されていまし
た。しかし、慰安婦にしても天皇の戦争責任
にしても、アーカイブを知っていれば、
一発で解決します。
学生時代、韓国人や中国人の友人がいました
が、お互いにアーカイブを知っていたので、
子供のようなケンカなどせず、大人の
付き合いができました。
<日本がなぜアーカイブ後進国なのか>
岩倉使節団は図書館と博物館を持ち帰ったが、
文書館は持ち帰らなかった!?
アーカイブから日本人の公とは何かも解説する!!
本書でお話しする、アーカイブとは何なのか?
日本を救う技術であり、学問体系です。
きちんとした文書管理は、ミサイルよりも
破壊力があり有益である。アーカイブこそ
が国を守る武器だと信じています。
いずれにしても、歴史的に貴重な文書が保存
されていれば、将来の意思決定において
検証することができます。特に
大事なのは、途中経過なのです。
ここで日本のアーカイブ、文書管理の致命的
な問題点を指摘します。日本のアーカイブ
では、最後の結論さえ残せばいいと
いう考え方が支配的です。
この考え方が、いかに間違っているか。
「整理」こそが、一番大事なところです。整理
する方法を「アーカイブ」といいます。アーカ
イブが確立されていなければ、何を残して
何を捨てるかという判断など、でき
るはずがありません。
アーカイブで考える基準は、歴史的に貴重か
否かだけです。そして公文書管理においては
「貴重か否か」の基準は、「意思決定に
関与したか否か」です。意思決定に
関与した文書は、すべて貴重なのです。
倉山満『救国のアーカイブ。公文書管理が日本を救う』
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!