トップアスリートをはじめ、
経営者、ビジネスパーソンなど、
一流の成功者の脳力開発に携わっている
サンリ会長・西田文郎さん。
現在、大リーグで大活躍中の大谷翔平選手も、
同社の脳力開発研修を受けた一人だといいます。
長年の研究から誕生した脳と心に対するアプ
ローチは、各界で大きな成果を生み出しています。
そんな西田さんが語る成功する人の共通点とは。
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〈西田〉
世の中には大きく分けて2種類の人間しかいま
せん。どうせ自分なんてこんなものだよと
思って生きている「否定的錯覚型」と、
本田宗一郎さんのように、
小さな町工場の親父であってもみかん箱の上に
乗って、「世界のホンダになる!」
と叫んでいるような「肯定的錯覚型」。
たとえ何回躓いても「次はできる、自分はできる」
と、そういう錯覚がずーっと続かない限り、
絶対に成功者にはならないんですね。
だから、要するに成功者とは何かといえば、
常識で考えれば99%は無理だと思われる
ことを「絶対にできる!」と思っている、
ただの“アホ”なんです。
私は仲間の経営者の方々と集まって夢を語り合う
「アホ会」というのを
長いことやらせていただいているんです。
アホの定義は、「不可能なことはない!」と
思っていること、そして人を喜ばせることが
大好きなこと。
だから当日会場にきたらマイナスな言葉は一切
禁止にして、仲間がどんなとてつもない夢を
語っても「おまえならできる!」と言わなきゃ
いけない。
最近でこそイメージトレーニングが重要だと
いうことは十分認知されていますが、
僕は1970年代から取り組んできました。
当時日本の有名大学に「参考になるような
話を聴きたい」と電話をしましたが、
脳の病の研究はしていても、
機能研究はやっていなかった。
だから本当に手探りで始めて、
最初の8年間は失敗ばかりでした。
しかしその間、何十万人という方々のデータを
いただき、それが後の大きな財産になったん
ですね。
皆さんに必ず何項目かの設問に答えていただく
のですが、育ちも生まれも仕事も違いますから、
当然違うところに○をつけるわけです。
ところが、成功している人は
みんな同じところに○をつけている。
その一つが、
「自分には運があると思う」
というところだったのです。
ああ、そうかと。
脳は10万台のパソコンよりも高性能ですから、
脳に「自分は運がある、ツイている」
というソフトが組み込まれていれば、
目標をインプットすると、こうしたらできる、
ああしたらできると、「できる」こと
ばかりがイメージとして浮かんでくる。
そういう状態であれば、
確かにイメージトレーニングも効果的です。
しかし、脳に「ツイていない」というソフトが
組み込まれていると、過去の体験から「でき
なかった」「やっぱり無理」といったトラウマ
ばかりが検索され、できない姿ばかりが
イメージされる。だから成功するには、
まずは脳を「自分には運やツキがある」
というソフトに替えないといけない。
そのことに気がついたのです。
本当に優秀な人たちには、共通して運を
感じる力「運感力」というものがあるんです。
で、運があると感じている人間は、
根拠のない自信を持っているんです。
根拠があれば自信なんて誰でも持てますから。
★本記事は月刊『致知』2011年3月号
特集「運とツキの法則」より一部
抜粋したものです
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!