21世紀という時代は、情報というものが、
けっして大げさではなく、私たちの生死
を分けるほど重要な意味を持つ時代
だといわれています。
そんな世の中に氾濫する情報のウラ
に隠された意図まで読み解かなけ
れば、本当の意味で情報を活
かすことになりません。
情報というテーマを考える上で、知って
おくべき重要なことは、外国のスパイが
最初に入り込むのが王室だということ。
英国などヨーロッパの古い王室が常に
警戒を怠らないのはそういうこと。
定点観測は、土地勘のある分野から。
情報感覚を養うための一歩として、自分の
得意分野から始めることをオススメする。
たとえば、扱っている商品が工作機械で
あるとか、旅行会社に勤めていて観光
分野には強いとかなど自分の得意
な分野にアンテナを立てる。
人物情報というのは、真実と嘘を仕分け
るときの大切な基礎情報になる。
こうした資料は情報を判断する時
の重要な枠組み情報になる。
英国情報部は、人間とのつながりと、
個々の人間のプロファイリングを
この200年間徹底して積み重ねている。
戦争の勝敗は、軍備でなく、
むしろ情報量で決まる。
メディアからの影響に備えるために、いま
アメリカで盛んに行われているのが、メ
ディア・リテラシーという教育課程。
新聞の読み方やテレビの見方
を学校で詳しく教える。
日本には国家戦略がないとよく言われ
るが、その根本的な理由はただ一つ。
国のトップが極力楽観主義を廃し、「Aに
転んだらC,Bに転んだらD」という具合に、
一つの情報に対していくつかシナリオ
を描いておく労力を避けているから。
シナリオを考えていないから、戦略も
ビジョンもなく、つねに行き当たり
ばったっりになってしまう。
歴史をひもといてみると、優れた
リーダーは、ほぼ例外なく悲観論者。
日本人のアイデンティティの根幹を知る上
で重要な情報は、『古事記』や『日本書紀』。
一辺倒でない情報は信用できる。
価値ある情報の一例は、『太平記』。
南北朝時代とは、足利尊氏の「上手な政治」
と後醍醐天皇の「正しい政治」の対立時代。
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝