私はよく次のような質問を受ける。「どう
やってプレッシャーに対処しているのか?
どのように数十億ドルの取引をまとめ
るのか?どうすれば巨額の資金を
ローンで調達できるのか?どう
して夜眠れるのか?」
本音を言うと、わたしはこれらの事柄はどう
でもいいと思っている。言葉を換えれば、私
にとっては些細なことなのだ。それよりも、
イラクの状況を見るがいい。無数の人々
を呑み込んだ地震の被害を見るがいい。
世界には悲劇があふれている。
それに比べて、私がやる社長の前でのプレ
ゼンはどれほどのものか。ユーモアをたっ
ぷりと交え、抜け目なく立ち回ればいい
だけではないか。壮大な世界から俯瞰
したとき、あなたにとっての大問題
は、ちっぽけなことなのだ。
でっかく夢見るのは良いことだ。でっかい
夢という道標をつくり出さなければ、あ
なたはどこへも行きようがない。
まず世の中には楽しい仕事も存在する
と、考えてみることから始めるといい。
直観は誰にでもある。重要なのは、直観
の使い方を知っているかどうかだ。今日
では、驚くほど多くの人々が自分の
直観を信じなくなっている。
不可能だと知らないからこそ、
うまくいくこともある。
直観とは、過去の経験に基づく知的反応
だ。だから、経験を積めば積むほど、
直観はうまく働くようになる。
自分で自分の運を作り出す。運を向上させ
たいなら、あなたにもできることがある。
有名ゴルファーのゲイリー・プレイヤー
を見てみるといい。私は1978年のマス
ターズで、彼の優勝シーンを目の当
たりにしている。ゲイリーは小柄
ながらも、現役中にメジャー大
会を9回制覇している。
彼にはひとつ強みがあった。練習の虫
という点だ。彼は自分を鍛え続けた。
「なぜ、あなたはこんなに幸運なんです
か?」と聞かれたとき、ゲイリーはこう
答えた。「努力すればするほど、わた
しの運は上向くんだ」素晴らしい
金言だ。これは本書一押しの
金言であり、噛めば噛むほど味が出る。
機会と準備がそろった
とき、幸運が生まれる。
新しい発想、情報、機会に対しては、常に
門戸を開放しておく必要がある。私がビジ
ネスで成功できた第一の理由は、新しい
アイデアと見えにくいチャンスを、目
を皿のようにして探していたことなのだ。
わたしの一日は、早朝、新聞を読むこと
から始まる。わたしは特定の目的を持た
ずに、知性の渇きを癒すためだけに
読む。ビジネスの分野に限らず、
さまざまな話題を広くチェッ
クし、新たな知識を得ると
いう行為に喜びをおぼえる。
ウィンストン・チャーチルは20世紀有数の
偉大な演説家だ。彼は生まれつき演説が
うまかったと、誰もが思い込んでいる。
しかし、チャーチルは演説が上達するまで、
何度も何度も練習を繰り返したのである。
ドナルド・トランプ『でっかく考えて、
でっかく儲けろ』
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!