ファイナンスという”考え方„を身につけると
何ができるのか?
ファイナンスがしっかりビジネスに活用できる
法体制や環境が整ってきたのは、実は
ここ20年のこと。
しかし、ビジネスで実際に使えるファイナンス
の技術をもっているのはごく一部の人だけです。
急速に発達したファイナンスに、今はビジネス
パーソンが追い付いていない。
「ファイナンスは武器になる」12年ほど前、
自分の立ち上げた会社を売却したことを
きっかけに、M&Aの世界に足を踏み
入れて、私が一番初めに思ったことです。
では、「事業家としての能力」とは、具体的
にはどんなものなのでしょうか?私はずばり、
「ファイナンス」を熟知し、その知識を
駆使して事業を成長させていける
力量が事業家としての力だと考えています。
事業家のミッションは、事業を成長させて
いくことです。実際に事業を行うときの
リスクは何か、それに伴うリターン
は何かを考えて、どの事業をどの
タイミングで立ち上げるのが
最適かを緻密に計画し、時
には大胆に実行していく。
ファイナンスとは、一言でいうと、「物の
値段」を考えることです。
ファイナンスとは、意思決定を行うための
方法論であり、難しい数式をこねくり回す
ことではない、ということです。
イーロン・マスク氏の考え方は会社経営の本質
をついたものです。彼は、IT企業(Xcom、のち
のペイパル)を売却し、その資金でクリーン
エネルギーや宇宙の分野に進んだ方が、
より事業を成長させることができ
ると考えたのです。
DMMcomはなぜ社員をアフリカ
に送り込むのか?
ソフトバンクはすごく精力的に種まきをして
います。創業当時のヤフーやアリババを見つ
けてくるのはただの幸運ではありません。
現地の起業家たちのビジネスプレゼン
コンテストを開催するなど、現地
に何度も足を運んで活動して、
見つける努力を愚直に繰り
返した賜物なのです。
私が最近注目している、そういう種まき活動
の上手な会社に、DMMcomという企業が
あります。
アフリカで事業を立ち上げたいと思えば、
スタッフに1人100万円の予算を持たせて
アフリカに送り込み、「なにか新規
事業を探して来い」みたいなこと
をやっている企業です。
DMMcomはこのようなことを繰り返し、
ノウハウを社内に貯めてきているから、
このような突拍子もないアイデアを
実行に移せる。
このようなノウハウを蓄積し、自分なりの
考え方に落とし込んでいくことが、ファ
イナンス上達の近道です。
ファイナンスという武器を使っていくうえで、
私はいつも2つのことを心がけています。
まず1つ目は、「磨き続ける」ことです。
そして2つ目は、「勝つことにこだわる」
ことです。
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のなら、ファイナンスから始めなさい』
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!