カジノのしくみ・概要、世界の現状、
メリット・デメリットから、経済や
業界に与える影響までを解説。
図表を多く掲載し、類書にはない
ビジュアルな作りで、一目で
スッキリ理解できます。
日本人が抱きがちなイメージを解き
ほぐし、議論の拠り所となりうる、
わかりやすい「入門書」。
現在、我が国で語られているカジノ合法
化の議論は、観光振興政策を前提とした
ものであり、そのカジノ導入の形式
は観光客の利用が中心となる複合
的な観光施設開発となっています。
このようなカジノを含む複合的な観光
施設はIR(統合型リゾート)と呼ば
れ、世界各国において導入が広
がっているものです。
統合型リゾートとは「カジノを中心とし
て、ホテル、レストラン、劇場などその
他のアミューズメント施設、国際会議
場、国際展示場といったものを含ん
で開発される統合的な観光施設」です。
特にここで着目すべきは、統合型リゾー
トに内包される国際会議場や展示施設、
美術館、博物館などの存在です。
これら施設は、地域の観光振興政策の中
でしばしば開発が志向されるものです
が、一般的に収益性が非常に低く、
民業としての開発は難しい施設です。
日本においても民間主導によって開発
される国際会議場や展示場、美術館、
博物館はわずかしかありません。
一方、統合型リゾートは、カジノの運営
権利の見返りとして、本来は公金で建
設されることの多いこのような各
種施設を民間側の投資で導入
させることを可能とします。
なぜなら、収益性の高いカジノ施設に
よって、その他の収益性の低い様々
な施設を補完することができるからです。
公金を必要としない観光
開発が可能である。
これこそが統合型リゾートが現在、世界
中に急速に広まっている最大の理由で
あり、財政に逼迫する我が国にお
いてカジノ合法化と統合型リ
ゾートの検討が行われて
いる最大の理由であるといえます。
経済の起爆剤としてのカジノ
統合型リゾート開業前の経済効果
は、その大部分が土木建設に
関連する波及です。
これら統合型リゾート開発は、建築資材
業者から始まり、輸送業、土木業、建
設業、内装業、電気工事業、造園
業などに波及することとなります。
木曽崇『日本版カジノのすべて』
の詳細,amazon購入はこちら↓
今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝