こんにちは、
岡田宰治です。
前回は「酸素レベルテストによる呼吸力チェック」でした。
https://ameblo.jp/baffaro7/entry-12831110894.html
今回は〃「腹圧と姿勢、そして呼吸の整え方」〃です。
腹圧と姿勢、そして呼吸には関連があり、
それらをすべて整える方法があります。
※図入りはこちら
https://ameblo.jp/baffaro7/entry-12832057101.html
・腹圧の整え方
腹圧は、体幹のインナーユニットを形成する、
サイドウォールの腹横筋、天井の横隔膜、
底面の骨盤底筋群、背側の多裂筋という、
上下、前後、左右の深層筋の中で発生します。
言い換えれば、
お腹の中に圧力容器を作ることで、
体幹を安定させるのです。
これが圧力容器である以上、
お腹の力が抜けた状態ではうまく働きません。
ところが、現代人は座っている時間が長く、
多くはイスの背もたれを利用しているので、
お腹の力が抜けている時間が長くなっています。
その結果、インナーユニットは機能せず、
立ち姿勢や歩行時まで腹圧がかからなくなって、
背骨と筋肉だけで支えるような状態となります。
その影響でインナーユニットと、
その軸でもある若返り筋は弱り、
姿勢が悪くなっていくのです。
これが姿勢が悪くなる一連の流れですが、
この負のスパイラルを防ぐには、
まず腹圧を感じることから始める必要があります。
なぜなら、
腹圧は抜けた状態がふつうになると、
オン・オフの感覚が分かりにくくなるからです。
・腹圧を利用して姿勢を整える
腹圧のコントロールができないと、
姿勢を整えられなくなるので、
腹圧コントロールは姿勢を整えるための前提条件です。
では、腹圧を使って、
姿勢を整えるにはどうすればよいのでしょうか。
姿勢を整えるためには、
腹圧をかける方向が重要になります。
一般的に、腹圧を高めようとすれば、
お腹を横方向に膨らませる動作になります。
これは力仕事や瞬発力を使うときの、
動的な腹圧の使い方でもあります。
これに対して、
姿勢を整えるような静的な腹圧の使い方は、
お腹に力を入れ上下方向に伸ばす動作になります。
その時に重要なのが大腰筋や腰方形筋など、
縦方向に体幹を支えるインナーマッスルです。
このように、ひとくちに腹圧と言っても、
水平方向への腹圧と、
そこに垂直方向の力が加わる腹圧、
この二つがあるわけです。
このうち、姿勢を整えるのに必要なのは、
水平＋垂直方向の腹圧に他なりません。
垂直方向に腹圧をかけることで、
背筋が垂直に伸び姿勢が整うわけです。
・そのうえで呼吸を整える
そのうえで呼吸を整えると最強となります。
瞑想などを行うのに最適な腹圧は、
横隔膜が上に伸び骨盤底筋群は下に伸びる、
つまり縦長に腹圧を利用するのです。
これが鼻から吸う腹式呼吸ですが、
吸ったときに腹圧が高まり、
その腹圧を利用して口からゆっくりと息を吐き、
背筋が伸び姿勢が整うのです。
姿勢が整ったら腹圧は記憶されるので、
鼻呼吸に戻すことができます。
このように、
姿勢を整えるときは鼻から吸い口から吐きますが、
日常生活はすべて鼻呼吸を行うのが健康的です。
次回は、｢丹田呼吸の実習法｣をお伝えします。
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『10年後の常識！健康のツボ』
第867号 2023年12月12日
発行者 健康水先案内人／岡田宰治
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人類健康化の水先案内人／岡田さいじ
さんのブログより転載許可を得て掲載
今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!
