日本で取引されている45%が密漁アワビだ 第1,289号

 アワビもウナギもカニも、日本人の口にして

いる大多数が実は密漁品であり、その

密漁ビジネスは、暴力団の巨大

な資金源となっている。

 北海道から築地、九州、台湾、香港まで、5年に

わたる長期取材でついにその実態を掴んだ!「高

級魚を食べると暴力団が儲かる」食品業界

最大のタブーを暴く。築地市場から

密漁団まで決死の潜入ルポ!

 みなさんの暴力団のイメージは、歌舞伎町などの

繁華街で闇カジノを経営しているといったもの

かもしれない。それは都会の暴力団の

シノギのスタイルの一つだ。

 一方、田舎には田舎の暴力団のスタイルがあり、

シノギの形態もまったく違う。そのひとつ

が漁業と結びついた密漁だ。

 歴史的にみても、戦後娯楽の少なかった時代には、

各地の漁港で暴力団が賭場を開帳し、漁民のな

かには暴力団になった者もいるという。

 昔から兼業暴力団というのは多い。たとえば、漁業

や土建業、タクシー運転手などを正業としながら、

副業的に暴力団にもなっている。

 そもそも暴力団は商売ではないから、正業をもって

いる。密漁で獲った魚介類を市場に流通させて

儲けを出さないといけない。闇ルートを

使い、近隣の寿司屋や料理店に流せ

ば金には替わるが、それでは

莫大な利益は見込めない。

 そこで築地などの巨大市場に流すため、大手水産

会社の手下になっている業者が、産地の市場で

買ったり、浜買いといって漁師から直接

買い、販路に乗せている。

 利益が出るのは、アワビとナマコだ。アワビの場合、

日本で取引されている45%が密漁アワビだ。

 暴力団が介在している密漁は、簡単に入手でき、

かつ労力が少なく、単価の高いものを獲る。

 ルールを破るからこそ、価値がある。

 ウナギの場合、最大のシラス輸入元である台湾から

シラス輸入が現状、禁止されている。そのため

香港を経由して密輸されている実態がある。

そこには台湾マフィアや香港マフィア

も絡んでいる。実態はなかなか掴めない。

 中国ではナマコは高級食材。「黒いダイヤ」と呼ば

れるくらいで、乾燥させた「いりこ」の形で、キロ

15万円くらいで取引されることもある。中国人

バイヤーが北海道で大挙して買い漁った

ため、暴力団が目をつけて密漁天国になった。

 ヤクザにとって港湾開発は大きなシノギ。空港や

なんか作ろうとすると、集まってくる建設業者、

とりわけ生コン業者から1平方メートルあ

たりいくら、とピンハネすることで

莫大なカネが暴力団に流れる。

 私の信念として、ノンフィクションを書く上で事実を箇条

書きにしても絶対に人は読んでくれないと思っている。

読んでもらうためには一つ一つの事実をストー

リーにして全体がひとつのストーリーに

ならなければ人の心に届かないと考えている。

 鈴木智彦『サカナとヤクザ:暴力団の巨大資金源

             「密漁ビジネス」を追う』

  の詳細,amazon購入はこちら↓

https://amzn.to/2DL3128
 

 今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

スポンサードリンク

♥こちら噂の話題満載情報♥

ぜひ、いいね!を「ぽちっ」とお願いします

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください