『致知』2022年4月号の表紙を飾っていた
だいたのは、日本電産創業者・永守重信氏です。
経営者として破格の成功を収めた永守氏が、
いま力を入れているのが学校運営、教育改革
です。
経営に生きてきた永守氏は
なぜ教育に情熱を燃やすのでしょうか。
『致知』最新号から、
永守氏と共に人材育成に取り組んできた
名和高司氏との対談の一部をお届けします。
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(永守)
私は元々教育が大好きなのです。
日本電産を創業した当初から従業員の教育には
とても熱心に取り組んできたし、社内にいろんな
塾をつくってたくさんの人財を育ててきました。
結局、教育がすべてというのが、
きょうまで会社を経営してきた私の実感なんです。
そんな私が自ら大学運営に乗り出したのは、
採用した学生を見ていて、
日本の教育はどうなっているんだという
強い危機感を抱いていたからです。
(名和)
具体的に、どういう点に危機感を
抱かれたのですか。
(永守)
私が1973年に日本電産を創業した当初は、一流
大学を出た学生なんかとても採れませんでした。
ですから、名前も知らないような大学の、
成績も芳しくない学生を採用して、
それを鍛え上げるしかなかったんです。
そうして会社が成長するにつれて、
ようやく東大、京大といったいい大学からも
学生が入ってくるようになりました。
きっといい仕事をしてくれるに違いないと
思って喜んでいたんですが、実際に働かせて
みると、全く期待外れで愕然としたんです。
いったい四年間何を勉強してきたのかと。
当社には、これまでに採用した1万2千人
くらいの人財データがありましてね。
それを見て分かったのは、
結局仕事ができるかどうかは大学とは
何の関係もないということでした。
偏差値の高い一流大学を出ているから
会社に入って仕事がよくできるかというと、
全く関係がない。
(名和)
とても残念な結果ですね。
(永守)
それで、大学は何をやっているんだ、日本の
教育はどうなっているんだと強い疑問を抱いて、
ならば自分で理想の大学をつくってやろうと
考えたんです。
ところが、一から大学をつくるのは大変で
文科省がなかなかOKしてくれない。
そんな時に……、
※永守氏はどのような教育を目指すのか、
また、それをいかに実現してきたのか。
続きは誌面でお読みください。
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!