日本の海を守る!島が潤えば人が増え結果的に日本の島として存在感が増す= 2-1 = 第 475号

 2001年12月、冬の日本海に北朝鮮不審船が出現。

海上保安庁は戦後50余年の禁を破り、初めて”敵

性艦”に対して発砲、交戦状態となりました。

 以来10年、日本の海を巡る情勢は

大きく動きました。

 尖閣諸島、竹島、北方領土といった領土と周辺

領海は、常に一触即発の状況下にありますが、

“海の上の国境”は一般の人々の目に触れる

こともなく、それを巡る攻防もまた、

これまであまり多くは語られてきませんでした。

 領海を入れれば世界第6位の面積を誇る海洋

国家日本の全容と、”海の上の国境”を巡る

周辺諸国の利権とプライド。

 先見無き日本政治の迷走と、各国の

したたかな戦略。

 尖閣問題でマスコミから引っ張りだことなった

著者が、これまで知られることのなかったさま

ざまな現実と、海洋国家として日本が取る

べき戦略などについて、すべてを

語っています。

 中国の狙いは、尖閣諸島に

領土紛争を起こすこと。

 中国側が様々な騒ぎを起こす一つの目的は、

日本の主張している尖閣諸島周辺の領海内

で問題を起こすことによって、中国の

言い分を国際社会にアピールすることだった。

 もちろん、そこには第一列島線の

確保という大目標がある。

 中国の脅威を間近で感じているのが、石垣島、

西表島、与那国島などからなる八重山諸島

の人たちだ。

 八重山諸島は尖閣諸島に近く、昔から周辺国

の領海侵犯を体感してきた。

 感度の鈍い永田町の政治家と違って、八重山

諸島の地方政治家たちは危機意識が高い。

 中国は、2010年3月に海島保護法を施行し、

「尖閣諸島は中国のものである」との

姿勢を鮮明にしていた。

 中国は常に大きな海洋進出の流れの中で、

計画的に事を進めている。

 それに計画性のない日本が振り回されたと

いうのが、尖閣事件の真相だ。

 韓国は、水面下において日本海呼称問題を

優位にするために、さまざまな国際会議

の場でロビー活動を行っている。

 沖縄とグアムを結ぶライン上に、日本の防衛

施設があれば、日本の自衛隊と米軍が

機能的に展開することができる。

 だからこそ、中国はそのラインを断ち切る

べく、積極的に沖ノ鳥島周辺の海域に

出てきているわけだ。

 東シナ海ガス田問題で、中国は巧妙に

日本を挑発している。

 春暁をはじめとした東シナ海ガス田は、埋蔵量

も少なく、採算を取るのは難しいとされる。

 中国の狙いは、春暁を中心とした東シナ海ガス

田ではなく、最終的に尖閣諸島の海底に眠る

油田開発にあると考えられる。

 日本製の海図は、海上保安庁の外郭団体で

ある日本水路協会で売っている。

 本来は、海洋情報、水路情報というのは

軍事的な観点から国家機密である。

 ただし、商船の安全航行のために、各国とも

重要機密に該当する情報を省いたある

程度の情報を公開している。

 しかし、日本の場合は、情報秘匿と

情報公開の狭間がない。

 いったん、公開すると決めてしまえば、本当に

精密な海図までが一般人の手に入ってしまう。

 中国はそういった日本の甘さを利用していた。

 外交においては、強硬姿勢か弱腰かという

二者択一は本質的なことではない。

 より重要なことは、相手の出方を

読むということだ。

 相手の出方もタイミングも読まずに、ただ

強硬な発言を繰り返すだけでは、かえって

国益を損なうことになる。

 山田吉彦

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  今回も最後までお読みくださり、ありがとう

             ございました。 感謝! 

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