著者は元ソフトバンク社長室長で、長年
にわたり孫正義社長の右腕として孫社長
から下される鬼のようなむちゃぶりの
嵐を見事に処理・解決してきました。
猛烈、スピード、朝令暮改、思いつき、
毀誉褒貶、前例なし、同時にあちこち
に手を出す……こんなイメージの
ままの孫社長の仕事ぶりですが、
それを管理・調整して、処理、
解決する原動力となった
のが本書で紹介する時間術です。
孫社長が実際に命じた例えば「A社
を〇カ月以内に買収しろ」「Bと
いう新規事業は〇週間後にマ
スコミに公表する。それ
までに事業計画を作る」
といった「むちゃぶり」を解決
してきたエピソードを交えた具体的
な時間術に展開していくことが
類書との最大の違いです。
しかも、ノウハウも手帳の使い方、時間
配分方法、刷新方法など、非常に具体的
で、誰でもマネできる普遍的な内容に
まで落とし込んでおり非常に実践的です。
実際、著者は現在は英会話学校を経営
していますが、『時間術』を導入して
業界では異例の残業ゼロを実現
し注目されています。
こうした足元で実現している残業をゼ
ロにするノウハウも収載されている
「時間は人生でもっとも貴重な資源
である」これが孫正義社長の生き
方の根底にある考えだ。
長期的な目標がなかれば、短期的な
スケジュールも組むことができない。
なぜなら、「スケジュールとは、長期的
な目標から逆算して組むもの」だから。
長期目標から逆算して、
1年の計画を立てる。
孫さんは「人生50年計画」から逆算して、
着々とやるべきことを実行している。
原点は、孫社長が常に手にして
いた「イシューリスト」。
それは、小さな手書きのリストだ。
当時の孫社長は、秘書が管理している
毎日のスケジュールをA4サイズの
紙にプリントアウトして、
持ち歩いていた。
その余白に手書きで文字
が書き込まれていた。
それはやるべき課題を書き
出したリストだった。
名づけるなら、「イシューリスト
(課題リスト)」ともいうべきだ。
イシューリストは「目的」、
タスクは「手段」。
孫社長流時間術は、イシュー
リストから始まる。
ミーティングを組むことが、
時間管理そのものである。
孫社長にとって「タスク」とは、すなわ
ち「ミーティングをすること」であった。
「イシューリスト」のキモは、
書式より携帯すること。
メモや走り書き程度でもよい。
孫社長の得意技は、「むちゃ
ぶり」である。
スケジュール帳に書いた
ことは、必ず実現する。
イシューから逆算してミー
ティングをセットする。
イシューリストをスケジュール帳に
落とし込むコツは、ミーティン
グをセットすること。
スケジュール帳に書くのは、「絶対に
実現すること」だけなので、こうし
て確定したタスクをどんどん書
いて実現していけば、確実
にゴールを達成できる。
人の力は遠慮なく借りる。
孫社長は、人の力を借りる天才だ。
三木雄信『孫社長のむちゃぶりを
解決してきた時間術』
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!