「京都五山」――バブル期の京都を支配したと
いわれる闇社会の五人のフィクサーのことだ。
銀座をしのぐ地価高騰でバブル景気に沸い
た京都にはカネ・人が群がった。地上
げ・土地転がしが横行し町家を潰
して「2億ション」が乱立、ゴ
ルフ場の乱開発計画が世情を賑わした。
山段芳春や許永中らにしゃぶり尽くされた近畿
放送(KBS京都)乗っ取り事件のはじまりもその
目で見た。有名寺院が拝観停止闘争を展開
した古都税紛争の主役「京都仏教会」と
フィクサー。
同和を名乗る団体とサラ金が組んだ京都駅前
地上げ事件。伏魔殿「御池産業(京都市役所)」
と共産党ネットワークが支える「釜座幕府
(京都府庁)」。花街と信金王国――。す
べてが「洛中」の掟で動く、底知れぬ
古都の闇の事件簿!
京都の地下水脈。古都を動かす
支配者たちと掟。
古都を呑み込んだバブルの闇「地下水脈」
「闇社会」「影の実力者」
京都で仕事をはじめて、京都の事情が
少しわかってくると、たびたび
耳にするようになった。
「地下水脈を勉強しとかへんかったら、京都
のことは何もわからへんで」と、ことある
ごとにアドバイスを受けるようになる。
もちろん、地下水脈とは京都盆地の地下水
のことではない。京都を動かす
「地下人脈」のことだ。
私が京都で仕事をしたのは、1988(昭和63)
年から1992(平成4)年にかけての5年間。
日本国中がバブル経済に踊りまくって
いた時期とぴったり重なっていた。
有象無象が利権に群がり、桁外れの金額
のカネが社会に流れ込んだ。
洛中では圧倒的シェアの「信金王国」
喰い込む黒幕、つづく蜜月「闇社
会担当」記者が行く
伝統産業は洛中、新興ベンチャーは洛外
100年の老舗もまだ赤ん坊京都人が
嫌う近江商人の「大風呂敷」
坂夏樹『千二百年の古都、 闇の金脈
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!