仕事をする上での「日本人の強み」や、
逆に「気を付けるべき点」について、
実例を交えてご紹介します。
「たまたまアメリカ人とエレベーターに乗り
合わせたら、目を合わせるべきか」「2、
3回仕事で会ったことのあるイタリア
人と、あいさつはどのようにすれば
いいのか「人と違うことを恐れ
ず、嫌われる勇気を持つ」」「自
国について“多角的な理解”と
“静かなプライドを持つ”」
など、今日から使える
「人づきあいのコツ」がちりばめられています。
非帰国子女の大学生が、試行錯誤を経て英語
を身に付け、世界の人との交流に学び、
やがて国連職員になった。
これまで7か国に住み、60ヶ国以上の人たちと
ともに働いてきた著者が、仕事で必ず役立つ
人付き合いのコツと、英語の学び方を
実践的に伝える。
静かにコツコツ、堅実に仕事をする。
朗らかさを持つ。
明るさを漂わせる人は成功する。
深みのある朗らかさ。
同僚のアメリカ人女性に、まさにそのような
朗らかさを持つ人がいた。大地の豊かさを
そのまま体現したような、包容力
のある人だった。
彼女は非常に頭脳明晰な人で、不可解な場面
に遭遇したときに出現する、ワシのような
鋭い目付きには、周りのスタッフを
震え上がらせる力があった。
しかし、普段の彼女は、いつも朗らかな雰囲気
をまとっていた。彼女がいると、その朗ら
かさで、室内がほんのりあたたかく
なるような気さえしたほどだ。
アフリカ出身の上役も思い出す。引退を目前
にした彼の外見は、まるで好々爺のよう。
オフィスの庭を散歩している姿を時々
見かけたが、芝生に降り立った
小鳥などを眺めている姿は、
まさに人生を達観した人そのものだった。
しかし、いったん彼が会議室に入ってくると、
常にピリッとした緊張感が部屋全体に走るの
だった。なのに、彼自身は終始落ち着いて
いて、その目はいつもユーモアにあふ
れていたのが、いま考えても不思議だ。
今まで見てきた彼らの朗らかさは、じつは単純
で表面的な明るさでないと私は思う。これまで
相応な苦労や困難、不条理をくぐり抜けて
きたからこその、深みのある朗らかさ
ではないかと感じている。
人が見てきた「闇」が深ければ深いほど、ポジ
ティブであり続けることには、強さがいる。
そうした苦労を乗り越えて、なおかつ朗らかな
気持ちを持ち続けることは、その人の精神的
なたくましさや深みを示すことでもある。
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!