日本のエネルギー問題は、世界でもまれな「地形」
と「気象」と「既存ダム」で解決できる! 未来に
希望が持てる、目からウロコの新経済論。
新規のダム建設は不要! 発電施設のないダムにも
発電機を付けるなど、既存ダムを徹底活用せよ
――持続可能な日本のための秘策。
「日本のダムは、ちょっと手を加えるだけで、
現在の水力発電の何倍もの潜在力を簡単に
引き出せる――。この事実を、今、日
本の人々に伝えることが、数少なく
なった「水力のプロ」としての
私の義務であると考えています」
今から3000年前、黄河流域には古代文明
が栄えていた。その頃には、この大河の
流域の80%が森林地帯だったと言われる。
秦の始皇帝は万里の長城を築いたのだが、
あの長城は、膨大な数の煉瓦でできて
いる。煉瓦を焼くために、黄河流
域の森林が大量に伐採された。
木材も石油も再生可能エネルギー
も太陽から来る。
エネルギーの量が人口を決める。
江戸時代の中心地は江戸だった。江戸時代
後半の江戸の人口は、100万人を超えて
いて、世界最大の都市となっていた。
近代から高度成長期にかけて、電力会社が
山奥の渓谷に巨大ダムを築いて、大出力
の水力発電所を運営してきた。
「利益はすべて水源地域のために」
という原則が大事である。
国産エネルギーの開発が急務となっていて、
小水力発電もその一翼を担っていく。
水という原材料は、一切輸入することは
ない。すべて、日本国産の原料と技術
による、持続可能なエネルギー
が手に入るのだ。
近代からポスト近代に移行するこの端境期の
今、安全で、快適で、資金力がある都市は、
小水力発電事業で水資源地域に手を
差し伸べるべきであろう。
竹村公太郎『水力発電が日本を救う』
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!