2020/07/10 (金) 18:30
現在の世の中の変化をどう見たらいいのか ?
日本の現状をどう考えるべきか ? 企業はどう
したらいいのか ? すでに大人の人はこれから
どうサバイバルしていけばいいのか ? この
変化の時代、子どもにはどんな経験を与え、
育てればいいのか ? 若者は、このAIネイ
ティブ時代をどう捉え、生きのびていけ
ばいいのか ?
国としてのAI戦略、知財戦略はどうあるべき
か ? AI時代の人材育成は何が課題で、どう考
えたらいいのか ? 日本の大学など高等教育
機関、研究機関の現状をどう考えたらいい
のか ? ファクトベースの現状分析と新た
なる時代の展望。
「安宅さん、このシン・ニホン、ちゃんと
本にしたほうがいいです」
ある嵐の日、対談を終えた後、その相手
だったS氏に、しっかりと目を見て、
真剣かつ真摯に言われた。
「でも、シン・ニホンという言葉を2016年
のTED×Tokyoで生み出してからもう3年、
何十回、もしかしたら100回近くさま
ざまなところで話をしてきました。
財務省の方によると、今でもホームページ
に上がったシン・ニホンの資料へのアクセス
は群を抜いて多いそうです。
今さらだと思うが」
そう言うと、S氏は首を振った。「それでも、
まとめて紙で出すべきです。このままでは、
届くべき多くの人に届かないのです。
間に合わなくなります」
計算機、情報科学の進化、そしてビッグ
データ時代の到来によって起きている
変化はとてつもなく大きい。
具体的には「情報の識別」「予測」「目的
が明確な活動の実行過程」はこと
ごとく自動化していく
すべての産業がデータ×AI化する
古い産業の1つに小売がある。ある程度まと
まった数の人がいれば物々交換が始まり、
そして市場ができるのだから、
その歴史は長い。
中国、そして米国では近年、まったく新しい
タイプの店舗が急速に生まれつつある。
店舗に入る、そしてカバンにモノを入れて
レジを通さず出てくる、すると取ったもの
の金額が正しく課金されるという店舗だ。
このように最古の3つの産業がこれほど
変わりつつあるのだ。変わらない産業が
あると思うほうが無理がある。今我々
の身の回りに産業革命の恩恵を一切
受けていないものはほとんど存在
しない。
単なるキカイへの置き換えではなく、この
新しい技術の利活用によって、まったく
新しい未来が生まれつつある。そして
ここからの未来がいかにワイルドで
興味深いものになるかは、我々の
想いと仕掛ける力にかかっている。
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もう一度立ち上がれる』
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!