常に先を読み政治力ダントツ! 歴代最長幹事
長二階俊博のさらなる挑戦! 協調と剛腕と深
謀遠慮! 権力抗争の政界内幕史! 時によっ
ては人たらしでコトを成就する実力者。
歴代最長の二階幹事長に、長いこと直接イン
タビューできる大下英治が描く実力者たち
の本音は面白く危険である。
二階は、 平成31年二月の党大会で党務報告の
中で、選挙について以下のように語っている。
♦「当選への王道は、政治に対する候補者自ら
の情熱を有権者に必死に伝えることである。候
補者自身が死に物狂いになれば、周りも死に
物狂いで支える。まずは候補者自身が誰よ
りも汗をかき、地道に有権者一人ひとり
に対して丁寧に、謙虚に、思いや政策
を伝えていくことが必要である。政
治に停滞は許されない。我々は一
丸となって各選挙を戦い、勝利する」
二階は、参院選後、筆者のインタビューを
受けて、今回の参院選についても語った。
♥「選挙は最後は本人の日ごろの活動に尽き
る。日ごろ本人がやっていないのに、周りが
いくら必死になってもうまくいかない。本
人が一生懸命運動靴をすり減らして地域
を回っていて、それでも大変だとなる
と、みんなも必死になって応援して
くれるものですよ。結局、本人が
どれだけ熱意があるかが一番大事です」
♣「私は自分の選挙も含めて、予測や調査
にはあまりこだわらないんです。そんなも
のを眺めている暇があったら、選挙区を
歩いて有権者一人ひとりと接したほうがいい」
二階の政治信条は「有言実行」だ。一度口に
し、約束したことはすぐ実行に移し、
絶対に実現させる。
二階は、現在の自らの仕事について語る。
♠「政治家の晩年というのは、活躍の場所
を得られない場合も多いわけです。そうい
う意味では、いくらでも仕事があると言
うことは非常にありがたいことだと思
っています。やはり、全力を尽くし
て党のために、国のために、地域
の人たちのために働かなくては、
という気持ちがあるからこそ、
自然に仕事が舞い込んでく
るのだと思っています」
発露される政策達行のノウハウ
二階は、決断力に優れている。肚も、
腰も、据わっている。何かあっても、
けっしてバタバタしない。
役人からみれば、二階大臣は、厳しい人
である。スピード感を要求される
し、実行が肝心だ。
それに、発想が豊かだ「こういうことは、
考えられないか」「これは、できないか」
そういったことを常に求めてくる。
二階は、役人を注意することもある。が、
声を張り上げて罵倒するようなことは
しない。その注意も、説得力が
あり、ズシンと響く。
大下英治『永田町知謀戦4。
安倍総理と二階幹事長』
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!