こんにちは、
岡田です。
前回は「体幹が弱い人がまずやるべきこと」でした。
対象者がまずすべきことは背骨を軟らかくすること。
背骨が軟らかくなるイメージで筋トレや体操を行い、
軟らかくなる過程で体幹が強くなるという内容でした。
(姿勢矯正で一番大切なこと)
最近の傾向として何らかの症状を伴い、
姿勢矯正で来院されるケースが増えています。
たとえば「首下がり」や「腰曲がり」など。
・首下がり
日常の座り姿勢や立ち姿勢において、
首が前に垂れ下がった姿勢が日常化していること。
・腰曲がり
日常の座り姿勢や立ち姿勢において、
骨盤が寝て背中が伸びない姿勢が日常化していること。
こんな姿勢を原因として、
首痛や腰痛、しびれを訴えているケースが多いです。
では、こんな場合どこから手をつければよいのでしょうか。
もちろん「専門家目線」でいえば、
骨盤、股関節や首の付け根の潤滑をよくする等、
そこを処置すると、ぐっと改善するというポイントはありますが、
実はソレよりも大切なことがあります。
それは、自分の姿勢を写真でとってもらい確認すること。
「なーんだそんなことか」と思ったあなたは、
事の本質がまだ理解できていません。
姿勢矯正を成功させるために絶対外せないポイントは、
「自分がイメージしている姿勢と、
実際の姿勢がまるで違うこと」だからです。
たとえば、上の写真の首下がりの例では、
「頑張って首をあげて真正面を向いてください」
とこちらからお願いして撮影したもの。
下の腰曲がりの例では、
「しっかり背筋を伸ばして座ってください」
とお願いして、それから撮影したもの。
その結果がコレなのです。
そうはいっても、
「伸びないから治療に来ているのでしょ」と思ったでしょ。
その通りなのですが、
事の本質は「脳が勘違いしていること」なのです。
その証拠としてお二人とも、
実際に撮った写真を見た瞬間に愕然とされました。
これは、他の人も皆同じ。
ですから、
「脳の誤認識」「脳の勘違い」を直さなければ、
この手の姿勢矯正は直らないわけです。
そして、もし痛みやしびれが出なかったら、
その姿勢を直そうとは絶対に思わないのです。
子供の姿勢が悪いので親が心配して、
「姿勢を正しなさい」などといっても、
症状が出ない限り絶対に聞く耳を持ちませんね。
ここに、姿勢矯正の難しさがあります。
今では、お二人はすっかり良くなりましたが、
治療だけでは、痛みやしびれが一時的になくなっても、
姿勢は悪いままなので、すぐに症状が再発するのです。
前回、体幹が弱い人がまずすべきことは、
背骨を軟らかくすることだといいましたが、
姿勢矯正の場合にまずすべきことは、
現在の姿勢が「いかに体にとって悪いのか」
ここの認識こそが超重要になってきます。
私たち専門家が観たら、
「この姿勢だとココが悪くなる」とすぐ判りますが、
ふつうの人から見たら、
姿勢が悪いことと体が悪くなることの因果が判らないのです。
実際は、姿勢が悪くなると様々な障害が現れます。
できれば、
にっちもさっちも行かなくなる前に対処してほしいのです。
そのポイントは、
「まっすぐ前を向き背筋を伸ばして座ってください」
とお願いした直後に横から撮影した写真を観てもらいましょう。
その時に、自分がイメージしていた姿勢と、
実際の姿勢が同じであれば、オーケー大丈夫。
脳のご認識は起こっていません。
もし、「エッ、こんな姿勢になっているの」と驚いた場合は、
その場で正しい姿勢を一度作ったうえで、
もう一度写真を撮って確認してもらってください。
本人が現状の姿勢に驚き危機感が生まれた場合のみ、
姿勢矯正という根治療法が可能となります。
姿勢は毎日の習慣そのものなので、
大きな影響力があります。
だからこそ、本人の自覚がないと良くならないのです。
今回は、第二の矢関連のお話でした。
歩行整体メソッドは、現在の立ち位置を知り、
ゆがみの解消から弱点の補強、
セルフケアまで一貫した回復~若返りまでの仕組み。
第一の矢(ゆがみの治療)
第二の矢(姿勢矯正トレーニング)
第三の矢(整体歩行)
歩行整体メソッドについては↓
『10年後の常識!健康のツボ』
第587号 2018年7月31日
発行者 健康水先案内人/岡田宰治
公式サイト http://ameblo.jp/baffaro7
人類健康化の水先案内人/岡田さいじ
さんのブログより転載許可を得て掲載
今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!