遺伝子工学の世界的権威である村上和雄先生が
4月13日に85歳で逝去されました。
村上先生は毎号の『致知』に
「生命科学研究者からのメッセージ」と題する
連載を続けてくださいましたが、
最新号の7月号が最後のメッセージとなりました。
「人間の究極の願いは幸せになること」と題する
その連載記事の一部を紹介します。
人智を超えた存在(サムシング・グレート)に
よって人間は生かされていると説き続けた
先生の幸福論の一端を知ることができます。
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(村上)
私たちは、震災やコロナ禍など、不都合な出来事
に遭遇しています。どのように対応したら幸せな
人生を歩むことができるのでしょうか。
ポジティブ心理学の父マーティン・セリグマン
は昨年末、新型コロナウイルスに感染しました。
78歳の彼は、若い人と比較するとCOVID-19で
死ぬ確率は222倍高いのです。
実際に彼が回復までに行った自身のポジティブ
心理学の試みが紹介されています。
彼は、「もう死んでもおかしくない」という
最悪な状態で、対極の最高な状況を思い浮かべ、
現実的な楽しいシナリオを描き楽観主義を
発揮したということです。
今回のパンデミックで私たちがやるべきことは、
政府やマスコミなどから発信されている悲観的
な未来に怯えるのではなく、自分たちにとって
最善のシナリオを描くことだと思います。
そしてそのことは、考えるだけで楽しくなります。
楽しい気持ちは免疫力を高め風邪のウイルスから
回復することが研究で明らかにされています。
そして、いまできる現実的な楽しいことを実行
しましょう。行動することで幸せをつくり
出せます。
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!