結婚しても、子供がいても、いくつになっても
オンナであることを忘れないフランス女性。お
金を使わなくても心は豊か。彼女たちが教え
てくれる、シンプルスタイル。著者の初エッセイ。
フランスは「恋愛大国」と呼ばれる。この国
では、ある程度の年齢に達すると、何をする
にもカップルがひとつのユニットになるた
め、愛し合う男性と女性が一緒にいる
ことが大前提だ。
パリのカフェやレストラン、ホテル
を訪れると一目瞭然だ。
フランス人は基本的に、無駄なモノには
一円たりともお金を払わない主義だ。
モノを買うことに対して、とても慎重だ。
ギターとワイン。フランス映画などで、
女性がギターを弾きながら、軽やかに
歌っている姿を見るたびに、あの
独特の雰囲気にずっと憧れていた。
パリが舞台の映画『ビフォア・サンセット』
のラストシーンでも、ジュリー・デルピー
演じるセリーヌが、ギターを弾いて、
自作の曲をイーサン・フォーク
演じるジェシーに弾き語る
シーンはとてもセクシーで印象的だった。
私の理想の女性は、Tシャツにデニム、
ノーメイクに洗いざらしの髪、そして、
じつはもうひとつ「ギターが弾けること」。
楽器は脳波にいい影響を及ぼすという説も
あるようだ。実際、私も精神的にとても
リラックスできる。ちょっとした気分
転換に、時間があれば、ひとりで弾いている。
楽器には「自浄作用」がある気がする。
端的にいうと、「心の美容液」。細胞
のひとつひとつ、ひいては心の奥深
くまですーっと浸透して癒し、気
分を高揚させてくれる、まさに
隠れ美容術と言っても過言ではない。
もう一つ、私の好きなものは、1日の終わ
りにワインをいただく時間だ。緊張感が
ふわっとほどける瞬間が好き。
一日の終わりに、ワインを飲みながら、さり
げなくギターを弾いて、気ままに歌う。そし
て、時間がゆったりと流れていく。いつか
パートナーや家族を持っても、そんな生
活が自然とできる自分を夢見ている。
私がおしゃれで大事にしていること。
それは「抜け感」だ。フランス女性
がおしゃれにみれる秘密も、一言
で言い表すとすれば、「抜け感」だと思う。
完璧すぎるのはつまらないからと、わざ
と崩しを加えるのもフランス女性
流「おしゃれの方程式」だ。
魅力の根本は「自信」。抜け感の裏には
自信がある、つまり、強さの裏返しが
抜け感になっていると思う。
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!