ビジネス社会では、異文化という壁に直面する
ことも少なくありません。
日本経済界の重鎮・牛尾治朗さんの「日本の
イエスとアメリカのノー」という文章は
示唆に富んでいます。
───────「今日の注目の人」───
牛尾 治朗(ウシオ電機会長)
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海外との交流が盛んになるにつれ、日本の文化
と、事実上の世界標準である欧米文化との
違いに直面する機会が多くなりました。
戦後、私がビジネスで一番最初に痛感したのは、
日本人が「イエス」から始まる民族であるのに
対し、欧米人は「ノー」から始まる
民族だということです。
昔から異民族との戦いを繰り返してきた欧米人
は、交渉においても相手に対する不信感が
前提にあり、簡単には「イエス」と言わ
ないルールと文化を育ててきたのです。
それゆえに、日本人が相手の話に99%まで
不賛成でも、共感する部分が1%でも
あれば、「イエス、バット……」
と応じるのに対し、
アメリカ人は、100%「イエス」の時だけ
が「イエス」であり、90%賛成でも、
10%不賛成なところがあれば
「ノー、バット……」と返してくるのです。
私が初めてアメリカで商談に臨んだ時、先方
から「ノー」と言われ、気落ちして引き揚げ
ようとすると、「ちょっと待ってくだ
さい」と呼び止められました。
わざわざ東京からやって
来たのだから、……
※牛尾さんの興味深い実体験は
最新号でお読みください。
『致知』2017年6月号【最新号】
連載「巻頭の言葉」P4
今回も最後までお読みくださり、ありがとう
ございました。感謝!