歴史は人間や社会がどう動くかを示す倉庫・実験室だ = 2-2 = 第1,006号

 歴史を振り返ると、日本の国力は一部

の優秀なエリートよりも、むしろ一般

大衆の高い民度に支えられてきた。

 明治維新は明治の志士たちの手腕だけ

ではなく、日本人全体の高い教育

水準によってもたらされた。

 戦後の経済発展も、国民全体の教育

レベルが高かったからこそ成し

遂げられたもの。

 歴史の浅い国のエリートは

なぜ歴史を学ぶのか。

 歴史の知識は、国家戦略の策定のみ

ならず、経営実務においても役立つ。

 将来に向けたビジョンを描くのに役立つ

からこそ、米国のエリート教育では

歴史が重視される。

 歴史を学ぶということは、過去の文脈、

ストーリーを学ぶことだけではない。

 地理、自然条件に関する知識を深める

ことも歴史の教養に含まれる。

 歴史を学ぶメリットは「瀬略構築に

役立つ」ということだ。

 歴史は人間、経済、地理、政治、戦争、

科学などあらゆる要素がうずまく

ドラマの集積だ。

 スターンズ教授は、「なぜ歴史を勉強

するのか」という論文の中で、「歴史

は人間や社会がどう動くかを示す

倉庫、実験室だ。

 歴史教育を通じて、証拠を評価する能力、

異なる解釈を評価する能力、そして

革を把握する能力が鍛えられる」

と述べている。

 ジョージ・ケナンは、次の

ように述べている。

「単純かつ自然な状態における人間の本性

を知る唯一の方法は、歴史の学習である」

 歴史の教養は将来を見通す

ための助けにもなる。

 CIA、陸海空軍で他国の情報分析や

将来予測などに携わるインテリジェ

ンス・オフィサーには、歴史の

博士号をもっている人物が多い。

 いまの日本が抱えている問題は、経済

に限らない複合的なものだ。

 だが日本には国際政治、歴史、経済など

に精通し、多面的に戦略を描くことの

できる一流のゼネラリストが少な

いため、「戦略の空白」が生まれている。

 欧米社会において、戦略構築を担うのは、

政治、経済、法律、安全保障、歴史

など総合的に学んだ人間だ。

 チャーチルもかつては歴史家

を目指したほどの歴史通だ。

 大事なのは、経済、安全保障、政治、

歴史を深く理解したうえでビジョン

を示し、各分野の一流の専門家

を使いこなす能力だ。

 英語の総合力を高めるのは暗記と音読。

 現場にも戦略にも強く、バランスの良い

愛国心をもった日本オリジナルのエリート。

 そんな人材を得られるか否かで、

日本の命運は決まる。

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今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝

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