東電・福島原発の大罪、黒い裏事情がここに!
福島原発から小沢一郎の胆沢ダムまで、汚い
金の臭いがする所には、必ず“裏金王・
水谷功”の影がある。
小沢一郎は黒か、白か!?「ここまで来れば
しゃべらなあかん」「闇の政商」の告白
からあぶり出す政官業「癒着」の核心。
“政治とカネ”のリアルを描いたアンダー
グラウンド・ノンフィクション。
「平成の政商」「政界裏工作の請負人」
「建設業界のフィクサー」。
小沢一郎の事件でクローズアップされた、
水谷建設元会長の水谷功をたとえて
いえば、そうなるだろうか。
建設業界はスーパーゼネコンと呼ばれる大手を中心
に、準大手、中堅、さらに下請け、孫請けといった
ピラミット型に広がっている。
業界では「鹿島」「大成建設」「清水建設」
「大林組」「竹中工務店」の大手5社が、
スーパーゼネコンと呼ばれる。
高速道路やダム、トンネルや発電所、大型ビルなどの
ビックプロジェクトは、必ずといっていいほど、
スーパーゼネコンの意向で動く。
長年、業界全体を牛耳ってきたのが大手5社だ。
しかし、建設業界は、スーパーゼネコン
の思惑だけでは成り立たない。
ピラミッド型の序列社会といわれる建設業界は
その半面、大手5社を除き、準大手と中堅
ゼネコンの区別は明確な決まりがない。
たとえば、今は「長谷工コーポレーション」
「戸田建設」のほか、小沢一郎の事件で話題
になった「西松建設」や「前田建設工業」
などが準大手とされる。
常に準大手や中堅ゼネコンは目先の工事
にありつこうとし、さらにその下請け
や孫請けが利益を求めて動く。
そのための仕組みや動きが談合
と呼ばれる調整機能だ。
そこでさまざまな裏工作が
展開されるのである。
ダムやトンネル、道路といった土木工事には、
ブルドーザーやパワーショベル、ダンプカー
などの重機を使った工事が欠かせない。
かつての大手ゼネコンはそうした重機を所有して
きたが、昨今ではほとんど下請けに任せている。
下請けとして重機土木を担うのが、
水谷建設などのサブコンだ。
1974年の石川県の手取川ダム工事
は、水谷建設の転機であった。
予算770億円の日本最大級ダムの工事だ。
元請の前田建設は、建設省から工事を
受注し、いざ工事に入るとものすご
い赤字になることが分かった。
前田建設の下請けが山崎建設
と水谷建設だった。
水谷はむしろ補佐役だった。
しかし、前田が大赤字になるのでは計画
がもたん、という判断した山崎はダム
建設から引き揚げた。
そこで当時の社長水谷正が頑張った。
自分のところの私財をなげうってまで、工事
費用を調達して、どうにか仕上げた。
まだまだ業界では力不足であった水谷
建設は、手取川ダムの工事で、その
存在感を一挙に高めた。
以来、水谷建設は準大手の前田建設に
認められ、重機土木の工事を独占
できるようになる。
森功
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今回も最後までお読みくださり、ありがとう
ございました。 感謝!