日本在住の親日家であり、国際情勢、
インテリジェンスに精通する
歴史研究家のマックス・フォン・シュラーさんと、
政治学博士のロバート・D・エルドリッヂさん。
最新号「これでいいのか」では、
マックスさんとロバートさんに、
「アメリカはこれでいいのか!」をテーマに
緊急対談していただきました。
その緊急対談から、日本にいては分からない
分断と崩壊の道を辿っているアメリカの現実、
そしてメディアリテラシーを養うポイントを
ご紹介します。
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(エルドリッヂ)
……確かにいまのアメリカでは
社会の分断がどんどん進んでいます。
しかし、私はそれはいまに始まったことではない、
アメリカの歴史そのものが
分断の歴史であると考えているんです。
ですから、問題はその分断をいかに乗り越えて
いくかですが、これを阻んでいるのも、主要
メディアなんです。メディアや二大政党が
アメリカの人々を分断している。
(シュラー)
同感ですね。
(エルドリッヂ)
いまは大統領選挙の争点にもなっている
「妊娠中絶」のぜひを巡ってアメリカ社会は
二分されていますし、その前はウクライナ問題、
その前は新型コロナのマスク着用やワクチン
接種の義務化……というように、ほとんどの
メディアは真実を隠し、対立を煽るような
報道をしています。
医療改革、貧困、経済格差、物価の高騰など、
バイデン政権が解決しなければならない問題は
たくさんあるにもかかわらず、
アメリカの主要メディアは、
国民がそれらに目を向けないよう
わざと他の問題を延々と報じ続けている。
私には問題の本質を理解させるためではなく、
より重要な問題から人々の目を逸らすために
情報を流しているように思えてなりません。
私が日本でいつも言っているのは、
「報道されているものや新聞に出ているもの
よりも、出ていないもののほうが重要だ」
ということです。
さらに、「何が報道されているか」
「何が報道されていないか」よりも、
「なぜそれが報道されているのか」
「なぜそれが報道されていないのか」
の意図を読むことが重要であること。
つまり、その報道によって
何を隠そうとしているのかを見抜くことです。
メディアリテラシーを増やす必要があります。
(シュラー)
あと、アメリカのいまを理解するには、
大都会で急増している犯罪や物流の崩壊、
食料不足、インフレーションの問題にも
触れておかなくてなりません。
これは滞米歴30年以上の実業家、
山中泉さんが著書『アメリカの崩壊』に
詳しく書いておられますけれども、
近年、特に民主党州である
大都会(ロサンジェルス、サンフランシスコ、
シカゴ、ニューヨーク等)を中心に、
白昼堂々高級ブランドショップを狙った
大掛かりな集団万引き、
略奪・襲撃事件が多発しているんですね。
治安がものすごく悪化している。
その要因はいくつかあるのですが、主に……
※この続きは、最新号をご覧ください。
アメリカのいまが分かれば、
国際情勢のいまが分かり、
日本の進むべき道が見えてくる。
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!