“お金”とは何か? 私たちの財布に入っている
お金には100円、1000円、10000円などの
価値がつけられています。しかし、ただ
の金属、紙切れにすぎないものをなぜ
高価だと信じているのでしょうか。
貨幣や紙幣に込められた絶大な影響力―。
その謎を解く手がかりは人類と会計の
歴史のなかにあります。先人たち
の歩みを「損得」という視点
で紐解きながら「マネー
の本質を知る旅」に出かけましょう。
白状すれば、学生のころの私は複式簿記の
「ふ」の字も知りませんでした。会計の
知識など無くても、生きていくのに
困らないと考えていました。
その点では、簿記の知識は自転車やタッチ
タイピングに似ているかもしれません。
自転車に乗れなくても、歩くことができれ
ば移動には困りません。タイピングがで
きなくても、フリック入力や音声
入力ができれば充分です。
しかし一度でもその便利さを知ってしまっ
たら、もう元には戻れません。
複式簿記なしにどうやってお金を管理すれば
いいのか、今の私には想像もできません。
「進化論」で有名なチャールズ・ダーウィン
ですが、彼の職業は意外と知られていませ
ん。もちろん彼は偉大な生物学者で
あり、世界を変えた科学者です。
しかし、『種の起源』の印税収入で生活して
いたわけではなく、現代の科学者の多くの
ように大学で教鞭を執っていたわけ
でもありません。
じつのところ、ダーウィンは投資家という
別の顔を持っていました。1809年に生
まれて、イギリスの産業革命と
ともに生きた人物です。
抜け目ない投資により、父から受け継いだ
財産を大幅に殖やして生涯を終えました。
彼の一生を知れば、長期投資で成功する
ヒントが得られるかもしれません。
世界の歴史をふり返ると、経済的繁栄を
謳歌した都市には、大抵、運河があります。
ルネサンス時代のヴェネチア、大航海時代の
アムステルダム、そして日本の江戸、大阪。
活発な商取引と「物流」とは密接不可分で
す。歴史のほとんどの時代で、水上輸送
がもっとも優れた運搬手段でした。
産業革命下のイギリスも例外ではありませ
ん。18世紀後半から19世紀初頭にかけて、
運河の建設ラッシュが始まりました。
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!