生きるとは途方もなく長く・苦しく感じる時間 = 2-2= 第 3,057 号

「もう二度としません」

嵐の海が凪いだようだった。そんなことばが、
いったいどこから生まれてきたのだろう。
この女性になにが起こったのだろう。
わたしにはわからなかった。

おそらく、この女性もどうして
そんなことばを口にしたのか、
わからなかったのではないだろうか。

    * *

衝撃のプロローグに引きずり込まれるようにして、
私はその晩、原稿をめくる手を抑えることができず、
深夜2時30分までかかって一気に最後まで読み終えた。

何ものかに取り憑かれたかのようだった。
読むことを中断することは決して許されない、
そんな緊迫感で、しばらく胸がドキドキしていた。

前述した通り、本書は
河合隼雄氏の愛弟子である著者が
初めて挑んだ一般書である。

脱稿までに丸5年。

恩師から学んだ心理臨床の実践を、
専門家ではない人たちにも
理解していただきたいという
思いから世に出したものだという。

20年に及ぶ編集者人生の中でも、
味わったことのない圧倒的な読後感を抱きながら、
この本は、読んだ人を必ず救うものになると確信した。
一人でも多くの方に届けたいと強く感じた。

ただ、巷に溢れるノウハウ本のように、
ここには何かの解決策が示されているわけではなく、
即効性が期待できるものでもない。

しかし、だからこそ、
この本を決して埋もれさせてはならないと、
なんとか多くの人に届けたいという思いでいる。

たったひとりでいい、
あなたのことをほんとうに
わかってくれるひとがいれば、
あなたは生きていくことができる――。

本書に記されたこの言葉が、
誰かの胸に届くことを心から願って。

………………………………………………

河合隼雄氏の愛弟子が綴る
衝撃と感動のドキュメント

『それでも生きてゆく意味を求めて』

  皆藤章・著

 定価=2,200円(税込)

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