昨日に続いて江戸時代の思想家・石田梅岩
のお話です。
作家の城島明彦さんも早くから梅岩の
考え方に注目していた一人です。
城島さんは、企業倫理の観点からも梅岩の
教えは現代人に大きな示唆を与えて
いると説いています。
───────「今日の注目の人」───
☆ 石田梅岩『都鄙(とひ)問答』に学ぶ ☆
田中 真澄(社会教育家)
×
城島 昭彦(作家)
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【田中】
城島さんはどんなきっかけで梅岩に
着目なさったのですか。
【城島】
私は、4年前から広報関係の雑誌に危機管理
に関する記事を連載していまして田中さん
はお分かりだと思うんですけど、連載
というのは毎回何を取り上げよう
かって結構大変なんです。
で、もう今月は書くものないなと困って
いると、決まってどこかの会社が
何かやらかすんです。
マクドナルド、ベネッセ、三菱自動車、
阪神阪急ホテルズ、フォルクスワーゲン、
東芝と、こんなに出てきていいのか
というくらいに有名企業の不祥事
が続くので、書くネタにはちっ
とも困らなかったんです。
【田中】
確かに、たくさんありましたねぇ。
【城島】
企業が当たり前に心得ていなければなら
ないコンプライアンス(法令遵守)の
精神を無視して無茶苦茶なことを
やっているわけですよね。
社長が「申し訳ございませんでした」と
頭を下げる姿を見る度に、この人たちに
ぜひとも石田梅岩を読まさせなければ
ならないと痛感したんです。
石田梅岩という人は、士農工商で商人が
一番下に見られていた江戸時代に、商人
の儲けというのは武士の俸禄と同じだ
と主張して、商人に誇りを持たせました。
と同時に、ただし……
※私たちがいま石田梅岩に学ばなくてはいけない
のは、どのようなことなのでしょうか。
続きは本誌でお読みください。
『致知』2017年2月号
特集「熱と誠」P52
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『致知』には運命を変える言葉がある
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今回も最後までお読みくださり、ありがとう
ございました。感謝!