生き抜くユダヤ系はお金になるなら何でもやって食いつないだ 第1,191号

 「負けるが勝ち」という倒錯の達人、

成功を読み解く30の遺伝子。

 従来の「ユダヤ本」を超越。長年、研究

に携わってきた著者が初めて明かす、

苦境を財産に変える錬金術。

 ユダヤ系の世界的「離散」の開始は、

カルデア王ネブカドネザルによる

バビロン捕囚、およびローマ

帝国による滅亡以後だ。

 この離散こそ世界各地に寄留国を保持、

相互に連携しあって、国際的通商ネット

ワークを構築する力の源泉となった。

 ユダヤ系の主流の産業は、アパレル、

玩具、スーパーチェーン、小売チェ

ーン、金融、出版、サービス、

メディア、不動産と、

の基準からいえば、

「隙間(ニッチ)」と呼ばれる分野である。

 土地という昔の精神安定剤的資産を持て

なかったユダヤ系は、お金になるな

ら何でもやって食いつないだ。

 廃品回収はいちばん手っ取り早かった。

 アメリカの屑鉄産業(スクラップ・

メタル・ビジネス)の90%は、今

もユダヤ系が押さえている。

 「隙間」は、お金になる。

 「隙間産業」の最大の利点は、先代

の蓄積抜きでいきなり巨富

をつかめる点だ。

 市場こそ、リスクの震源地だ。

 リスクに耐え切るには、

異常な精神力がいる。

 最大のリスクは資金なしで取引に入る

ことだが、ユダヤ系はこれを得意とした。

 ワシントンDCは、ユダヤ系が

集中している都市の一つだ。

 政治の中枢ワシントンDCへの集中は、

政府高官、ロビイスト、シンクタン

ク、選挙参謀などのユダヤ系

人材の多さに照応している。

 政権が交代すると、旧政権の高官らは

シンクタンクに戻り、他方、新政権

にはシンクタンクから高官ポス

トへの任命が相次ぐ。

 節約と並行するのが資産管理だが、

『トーラー』(聖書・モーセ五書)

にはこう書かれている。

「人は常に資産を以下の3つの形で」

保持すべきである。

3分の1は不動産、3分の1は商品、

残りの3分の1は当座資産だ」

 かつて土地と武器の所有を禁じられた

ユダヤ系は、寄留国全体に金融・通商

ネットワークを広げやすかった。

 さらにユダヤ系は、キリスト教徒とイス

ラム教徒、敵対する双方の勢力圏にまた

がってネットワークを広げ、両者の

仲介役として現金を動かさずに

手形だけ動かす機構を早く

から構築していた。

 ユダヤ系がずば抜けて多いのが、

弁護士と医師である。

 少ない資金力でなれる

専門職は弁護士である。

 今日、アメリカの弁護士は74万人で、

その15%がユダヤ系だといわれている。

 ユダヤ系弁護士の弁舌と法廷戦略は、

『タルムード』(ユダヤ教律法と

その解説書)の解釈で鍛え抜

いた知能から生み出されて

くる、といわれている。

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今回も最後までお読みくださり、

             ありがとうございました。感謝!

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