新型コロナウイルスの蔓延、混迷を深めるアメ
リカ、覇権国家への道を突き進む隣国・中国
の脅威。いまにまさに日本は戦後最大の危
機に直面しているといってよいでしょう。
そうした中で重要なのは、やはり、一人ひとり
が歴史と人物に学び、「心を養い、生を養
う」、即ち、何事に動じない精神力、
人間力を高めることだと思います。
そこで本日は、昭和歴代首相や財界人の指南役
といわれた哲人・安岡正篤師の教えを一冊に
まとめた『安岡正篤一日一言』から、珠
玉の言葉をご紹介します。
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●「不遇・逆境の用」
いかなる所へ行っても、牢獄へ入れられても、
島流しにあっても、悠然としてふだんと変
わらないようになるのには、よほど自分
を作らなければならない。
そういう意味では、不遇・逆境という
ものは自己を練る最もいい場所だ
●「人は環境を作る」
環境が人を作るということに捉われてしまえば、
人間は単なる物、単なる機械になってしまう。
人は環境を作るからして、そこに人間の
人間たる所以がある、自由がある。
即ち主体性、創造性がある。
だから人物が偉大であればあるほど、立派な
環境を作る。人間が出来ないと環境に
支配される。
●「凡・非凡の分かれ目」
凡と非凡のわかれる所は能力の如何ではない。
精神であり感激の問題だ。
●「老いを忘れる」
真の人物は気概があると共に、どこかゆとりが
あって、楽しむ所がなければならぬ。
それではじめて老いを忘れることが出来る。
また実際にいつまでも老いないで暮らす
ことが出来るのである。
●「元気」
われわれは「気」を養うということが、一番
根本の大事だ。いわば生のエネルギーを養う
ということ、いい換えれば「元気」という
ことが一番である。
※本記事は『安岡正篤一日一言』より
抜粋・編集したものです。
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!