役に立つ勉強法とはどのようなもの
なのだろうか。
商社マンとして数冊の著書を持つ著者
が、自分の体験を整理しながらすぐ
に使える勉強法を提示する。
古くは、19世紀に活躍した英国の著名
な評論家アーノルド・ベネットなどは、
「週6日、毎朝の少なくとも30分間、
そして週に3晩1時間半ずつ」
を提唱している。
経済学者、中谷巌氏は、どんな分野
でも「一流のプロになるためには
一万時間を投資しろ」と
述べている。
一万時間は、大学院で博士号を
取得する時間に相当する。
こまぎれ時間の活用術。
5分や10分といった「こまぎれ時間」と
いうのも、毎日の生活にいくらでもある。
電車やタクシーを待つ時間、乗車
時間、さまざまな待機時間など。
ベネットは、こまぎれ時間について、
トランクの空間に喩えて、「四隅
の時間」といっている。
古代ローマの哲学者セネカは、「時間
に強欲になることは美徳で
ある」と述べている。
異質のものを組み合わせて勉強
すれば、能率が上がる。
同時併行的に複数のことができ、
知識の幅も自然と広がる。
そうなると、ひとつの井戸が涸れても、
次から次へと他の井戸から新た
な水が湧いてくる。
リソースフル人間になれる
可能性が出てくる。
不遇の時代こそ好機。
作家、松本清張も朝日新聞の小倉支局で
働いていた時代、高等小学校卒という
学歴のため、記者になれなかった。
そうした不遇時代に猛烈な勉強を続けた
ことが、のちに作家として大成する
基礎を築いたことは有名。
わずかな時間も無駄にせず、コツコツ
と努力を続ければ、積もり積もって
大きな成果に結びつく。
毎日1時間でもいいから、無駄に過ご
している時間を何か有益な目的の
ために向けてみるといい。
そうすれば、平凡な能力しかない人間
でさえ、10年もしないうちに、見違
えるほど博識な大人物に変わって
いくはずだ。(スマイルズ、自助論)
本との付き合い方を考える上で、まず
強調しておきたいことは、どんな無理
をしても、身銭を切って買うべき
だということ。
それによって、初めて
選書眼が養われる。
評論家、清水幾太郎は、「書物と細君
だけは借りることのできない
もの」と述べている。
大学受験用の参考書を大人に
なって読むと面白く読める。
学生時代に苦痛だったものが、大人に
なり経験や知識が増え、多少知的
に高まったからだといえる。
ベタ記事のすすめ。
毎日、世界中から集まるニュース
は膨大なものになる。
その中から紙面に載せるため取捨選択
されるほんのひと握りの記事は、すべ
てトップにしてもおかしくない
ニュース価値を持っている。
ベタ記事は大ニュースの前触れだった
り、時代を象徴する意味合いが
込められたりする。
ニュース価値と記事の大小は、必ずしも
比例しないのが国際面である。
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝