神奈川県川崎市に4万坪の広大な敷地を誇り、
900名の子供たちがのびのびと育つ
「柿の実幼稚園」があります。
41年前にこの園の職員となった
現園長の小島澄人さんは、
重度の障がいや病気を抱える子供たちを
積極的に受け入れ続けてきました。
「みんな違って、みんないい」
をモットーに、人生を幼児教育に
捧げてきた小島氏の生き方に迫ります。
★最新号「生き方の法則」には、
小島さんのインタビューを掲載。
子供たちが伸び伸びイキイキ育つ教育の
秘訣とは?? 詳細はこちら
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(――ツリーハウスに果樹園、
アスレチックから大きなお庭まで……。
自然豊かな園内ですね。)
(小島)
柿の実幼稚園の敷地は1万坪ですが、
裏山など学校法人が所有している土地を
含めると約4万坪になります。
私は子供たちが「明日も幼稚園に行きたい!」と、
まるでピクニックに出かけるような気持ちで
通ってもらえる幼稚園でありたいと思って
いるんです。
その子の原点となる体験や風景を提供するため
にも、季節ごとに数十種類の果物が生なる果樹園
や泥んこになって遊べる砂場、田んぼや畑、
室内アスレチックやローラーすべり台など、
自ら山を切り開き様々な施設や遊具をつくって
きました。
子供たちは自然の中で体いっぱい、
全力で遊んでいますよ。
(――いまはどれくらいの子供たちを
受け入れているのですか。)
(小島)
約900名です。
決して大きな園にしようと思って
そうなったのではありません。
どこにも受け入れてもらえない障がいや
病気を抱える子を引き受け続けてきた結果、
このような数になりました。
その中で特別支援教育を
行っているお子さんは120名~130名ほど。
ダウン症や発達障がいのある子の他に、
車椅子や呼吸器を必要とする子、
難病を抱えながら通っている子など、数十か所
で受け入れを断られてきた子がたくさんいます。
(――受け入れる上で大事にしていることは
ありますか?)
(小島)
「みんな違って、みんないい」をモットーに、
障がいのある子の特別クラスを設けず、
皆一緒に育てることが我が園のポリシーです。
学校や会社、社会に出て出会う人に
一人として同じ人はいませんよね。
その中で生きていくには、
小さい時から様々な個性を持つ人の輪の中で
自然に生きていくことが大切です。
様々な子を受け入れるため、
保育士は170名ほど在籍している他、
看護師や介護福祉士も常駐しています。
実際、子供たちは車椅子に乗った子とも
自然に遊んでいますし、写真を撮る時も、
病気で椅子に座れない子がいたら
「僕たちも寝て撮ろう!」と、
みんなが寝転がって一緒に写っています。
障がいを抱える子や医療行為の必要な子は……
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!