こんにちは、
岡田です。
前回は「2種類のゆがみの直し方」というお話でした。
最近は骨格のゆがみ(潤滑不全)を、
中心に取り上げてきましたが、
筋肉のこり(潤滑不全)は、
骨格のゆがみを再発させるので、
今回は「ゆがみを再発させる硬い筋肉」、
というテーマで解説します。
(ゆがみが再発する理由)
前回までは、
2種類のゆがみの原因にフォーカスし、
骨格のゆがみを説明してきました。
もし、骨格のゆがみだけが問題であれば、
それを潤滑整復術で直せば、
問題解決したことになりますね。
しかし、現実には、
すぐに再発することがあります。
なぜだと思いますか?
ゆがみを作る不良姿勢のくせが残ると
いつまでたってもゆがみは直らない、
というお話しは既にしました。
それとは別に、
筋肉の問題で再発してしまうことがあります。
これは、ゆがんだ姿勢により、
骨格のゆがみを再発させるということではなく、
硬化した筋肉(潤滑不全)が骨格に作用し、
ゆがみを引き起こすからです。
※筋肉の潤滑不全は、
ゆがみと呼ばずに「硬化」と呼ぶことにします。
揉めばほぐれる状態ではなく、
「伸びにくくなった硬い筋肉」をイメージください。
筋肉の潤滑不全の特徴は、
筋力の強弱ではなく、
柔軟性の低下として現れます。
正常な骨格筋は50%伸びるといわれていますが、
これがうまく伸びない状態が潤滑不全です。
ふつう体が硬いという場合は、
複数の筋肉の潤滑不全のことをいい、
ストレッチで伸ばすというのが一般的な対処法ですね。
骨格にゆがみがあっても体は硬くなりますが、
筋肉が硬化しても体は硬くなるということです。
むしろ、こちらの方が一般的かもしれません。
(硬い筋肉が足を引っ張る)
骨格のゆがみ(潤滑不全)によって、
関節が硬くなる場合は、
左右や前後方向にアンバランスが発生し、
関連の筋肉が緊張します。
硬化していない筋肉の場合は、
骨格のゆがみが正常に戻れば、
筋肉の緊張は消え軟らかくなりますね。
この場合は、
骨格のゆがみが直ると筋肉も軟らかくなり、
筋肉の硬化による再発は起こりません。
ところが、筋肉が硬化している場合は、
そう簡単にはいかないのです。
なぜでしょうか?
硬化した筋肉は柔軟性の低下により、
硬くて伸びにくいので、
足を引っ張るではないですが、
筋肉が骨格を引っ張るからです。
ゆがみが直って落ち着いたばかりの関節に、
筋肉が硬いために骨を引っ張り、
関節の潤滑不全を起こしゆがみを誘発するのです。
これが、骨格矯正がうまくいっても、
骨盤調整がうまくいったとしても、
短期間で再発する理由です。
では、うまくいく方法はあるのでしょうか。
答えは、骨格も筋肉も診て潤滑不全を正すこと。
骨格を元どおりに整復したのちに、
硬化した筋肉も整復して軟らかくすることです。
つまり、骨格か筋肉かという二者択一ではなく、
両方ともキチっと整復する必要があるわけです。
骨格か筋肉か片方しか診ない、
片方を無視する方法には限界があるということです。
次回は硬化した筋肉の直し方と予防についてお話します。
今回は「歩行整体メソッド」の、
・第一の矢(関節、筋肉の潤滑整復術)に関連でした。
全容は拙著↓を参考にしてください。
『10年後の常識!健康のツボ』
第546号 2017年10月16日
発行者 健康水先案内人/岡田宰治
公式サイト http://ameblo.jp/baffaro7
人類健康化の水先案内人/岡田さいじさんの
ブログより転載許可を得て掲載
今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!