祖父(等観)から教わったさまざまな話がその後の私の生き方を決定づけた 第 1,794 号

2020/06/08 (月) 19:00

 大正時代に、「陸の孤島」といわれたチベット

に入り、先代のダライ・ラマの薫陶を受けた

日本人がいた―それが、著者の祖父・多田

等観である。10年ほどチベットに滞在し、

ダライ・ラマのもとで修行。帰国する

ときには、経典や宝物を多数持ち帰った。

 子どもだった著者の佐藤伝さんは、ときおり

家を訪れる等観から、いくつもの「人生の

知恵」を授かる。それは、チベット密教

の神髄ともいえる内容だった

 祖父が亡くなって約半世紀。着物姿に下駄

ばきの飄々とした姿で、ふらりとわが家を

訪ねてくる不思議な老人の姿が、今で

もありありと目に浮かびます。

 秋田県土崎港にある小さな寺に、6男2女の

3男坊として生まれた等観は、22歳のとき、

たったひとりで1ヶ月かけてヒマラヤ

の山々を越え、チベットに入国。

 ダライ・ラマ13世に謁見しました。そして、

そのまま10年間、ダライ・ラマの元にとど

まり、チベット仏教の修行をきわめました。

 片目を失明するほど勉学に励んだ結果、

現地の僧侶でも30年はかかるといわ

れるゲシェー(仏教哲学博士)の

資格を10年で取得したのです。

  当時、小学校低学年だった私は、祖父と

近所を散歩しながら、いろいろなことを

教わったものです。「おとうちゃん

や、おかあちゃんには内緒だぞ」

 祖父が顔をいたずらっ子のようにくしゃ

くしゃにして、そっと教えてくれる不思

議な話に、私は夢中になりました。

 宇宙の話、人間のこと、人生についてなど、

等観から教わったさまざまな話がその後

の私の生き方を決定づけてくれた

のは、間違いありません。

 自分が大人になり、さまざまな問題や困難

につきあたるたびに、祖父から教えられた

言葉が、記憶の底からぽっかりと浮かび

上がり、私を導いてくれました。

 「あのとき言われたあの話は、このことを

言おうとしていたのか」と心の底から合点

がいき、腑に落ちることが何度もあったのです。

 死してなお、等観の言葉は私の中

で生きつづけています。

 そして、それらの言葉が半世紀たった

今でも、私の人生にも大きな

影響を与えています。

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 今回も最後までお読みくださり、

     ありがとうございました。感謝!

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