米国と中国が戦争に至る確率は、70%以上―。
トランプ政権で大統領補佐官を務める「対中
戦略のブレーン」が、米中戦争の可能性
を徹底分析。急速に攻撃能力を増し
ている中国と、アジアでのプレ
ゼンス維持に苦慮する米国。
両国の軍事・政治・経済、そして地政学的
リスクを検証し、米中衝突の防止策を探る。
最前線の情報をもとに、米中戦争の
地政学を鮮やかに読み解く。トラン
プ政権で最も注目される大統領
補佐官(通商担当)による分析
で、日本の未来が見えてくる!
経済成長のために必要な原油の中東からの
輸送ルートは太平洋地域の制海権を持
つアメリカに抑えられている。
空母と同盟国の基地を主体にした米軍に
対抗するため安価な移動式のミサイル
で叩くという「非対称兵器」 の
開発を中国は進めてきた。
南シナ海や尖閣諸島の海底に
巨大な油田が発見された。
南シナ海や尖閣を囲む第一列島線。その
内側の制海権を中国は握りつつある。
歴史上、既存の大国と台頭する新興国が
対時したとき、戦争に至る確率
は70%を超える。
アヘン戦争から日本降伏までに
中国が味わった恐怖
1839年にイギリスとの第一次アヘン戦争
によって始まり、1945年の日中戦争終結
まで続いたこの「屈辱の100年間」に
中国は、軍事支配、海上封鎖、領土
の割譲、多額の戦争賠償金、主権
の侵害、 大量虐殺など、現在の
中国が恐れているものをすべて経験した。
中国が輸入する石油の70%は
マラッカ海峡をとおる
海上封鎖されれば中国経済は壊滅する
しかし、中国の抱える海上交通路のジレンマ
は、交通量が多く、しかも容易に封鎖され
得るマラッカ海峡だけではない。
世界一の原料消費国である中国は、石油の他
にも、アフリカや南米など遠方の大陸から
アルミナ、セメント、銅、木材、ニッ
ケル、鉄鉱石など膨大な量の資源
を輸入している。
中国の狙いは南シナ海の天然資源である
こうした経済的・安全保障上の重要性を考え
れば、南シナ海が激しい紛争の中心になっ
ていることも驚くには当たらない。
米中戦争の引き金や火種になりそうな場所
は、少なくとも二カ所ある。
世界一高い法人税のせいで米国の
金と技術が流出している
ピーター・ナヴァロ『米中もし戦れば:
戦争の地政学』
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!