昭和の経営の神様・松下幸之助氏、
平成の経営の神様・稲盛和夫氏。
それぞれ一代でパナソニック、京セラやKDDI
を日本を代表する世界的に企業に育てあげました。
その二人の経営の神様の歩みや言葉には、
仕事のみならず、人生そのものを豊かに、
素晴らしいものにする要諦に満ち溢れています。
松下幸之助氏の薫陶を受けた上甲晃さんと、
稲盛氏の秘書を長年務めた大田嘉仁さんの貴重
な対談から、人生・経営の要諦を学びます。
★上甲さんと大田さんの対談を掲載。
月刊『致知』1月号「人生、一誠に帰す」の
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(上甲)
大田さん自身の心に残る
稲盛さんの言葉もぜひ教えてください。
(大田)
私は稲盛さんの近くで仕事をしていた30年弱の間、
稲盛さんの言葉を常に大学ノートにメモしており、
その数は40冊ほどにもなります。
いまそれを改めて整理しているのですが、
その中から幾つかピックアップしてきました。
稲盛さんは利他の心、言い換えれば、大きな
「愛」によって事業を成功へと導いてきた人です。
その愛について、
「一番面倒なことができるのが愛」
「困難、それは宇宙に流れる愛の変形」
「愛があれば智慧が働いてくれる」など、
表現を変えて様々な場で語られています。
もう一つが「神様」についてで、
「全知全能の神様は誰にも平等なはずだ」
などと話しています。
どんな苦労をしていても、
神様は平等なのでいつまでも
不運が続くはずはない。だから決して
諦めてはいけないと教えているのです。
「神様の声が聞こえるのは、無心の時だ」
とも言われました。
自分のことだけを考えているようでは、
いくら努力しても神様の声は聞こえません。
「神様に祈ったか」とは、
あとは神様に祈ることしかないほど
人事を尽くしたかであり、
「神様ごめんなさい」とは、
自分の行いを振り返り、
神様に対して少しでも申し訳ないことが
見つかった時、自然に出る言葉だと
聞きました。
すべての物事に対して「善かれかし」と
いう大きな愛や絶対的なもの(神)への
素直で謙虚な姿勢、そういったものが
素晴らしい人生を歩むために大切なのだと
改めて感じます。
上甲先生はいかがですか?
(上甲)
私はコロナ禍に……
★お二人にはこの後も、松下幸之助氏、
稲盛和夫氏に学んだ貴重な教えを
縦横に語り合っていただいています。
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日頃どのような教えや言葉に触れているかが、
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!