年間約16万件にも上るという日本の児童虐待
問題。現代人の心にいま何が起きている
のでしょうか。
先達が残した大切な財産ともいえる
子守唄の伝承・普及に取り組む西舘好子
さんに、いま日本人に知ってほしい、
子守唄の力について伺いました。
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(西舘)
子守唄って、お母さんの匂いとか、リズムとか、
音の高低とかを感じながら、体が覚えていく
唄なんです。心の原風景として、無意識の中に
刷り込まれていく唄なんですよ。
この子守唄をいまの人に
もっと伝えていかなければならないと強く
思ったのは、やっぱり痛ましい虐待事件が
が増えているからです。
無条件に信頼できるはずの親から投げ飛ばされ
たり、蹴られたり、寒いところに追い出され
たりっていう悲惨な記憶が心の原風景に
刻み込まれてしまったら、
その子の生涯にどれほど傷を残すだろう
かって思うと、胸が張り裂けそうになります。
そういう原風景を持った子は、
大きくなったら自分の親と同じことを
繰り返して虐待が連鎖する怖さもあります。
それだけに、人間の無意識の中にある
原風景に子守唄を注ぎ込んだっていうのは、
先達の素晴らしい知恵だと思うし、
その素晴らしい子守唄を日本人の心に取り
戻すことによって、いまの状況を少しでも
変えていけるんじゃないかと思っているんです。
(――子守唄には先達の知恵が詰まって
いるのですね。)
(西舘)
子守唄っていうと、古い、暗い……
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!