経済戦略を分析するには.その裏に隠された政治的思惑を見抜くことが肝要だ 第 823 号

 アメリカやロシア、中国は地政学をどのように

利用しているのか ? 日本の地政戦略とは ?

 そして、沖縄の位置づけとは?覇権ゲームの

時代を地政学で読み解く。

 地政学的な視点を持てば、日本の

進むべき道が見えてくる。

 英国では古くから、有事の際、陸軍の軍人は

地図を広げて戦術を考え、海軍の軍人は地球

儀を眺めて戦略を考えると言われる。

 それぐらい地理と国際関係は

深く結びついている。

 21世紀の現代でも各国の外交安全保障戦略

は、すべて地理の論理によって組み立て

られていると言っても過言ではない。

 「一帯一路」の裏側。

 「一帯一路」は2013年9月、就任間もない

習近平国家主席が中央アジアのカザフス

タンを訪問した際、初めて明らかにした。

 中国と中国の人民元を中心とした大規模な

経済圏をアジアの中心に確立しようとする

壮大なもので、2つの経済ルートを中心

に組み立てられている。

 「シルクロード経済ベルト」と「21世紀

海上シルクロード」である。

 中国はこの2つのルートを通じて、近隣

の各国に巨額の経済援助を行い、互いに

経済的なつながりを深めることで

地域の経済を活性化させる。

 経済の不均衡を緩和し、地域経済の一体化

を促進しようという構想である。

 中国の経済とアジア経済の底上げという

一挙両得のウィンウィンを狙った構想が、

「一帯一路」の表向きの顔である。

 この構想の背景にある裏の顔となる中国の政治

的思惑についても考慮しなくてはならない。

 この構想があくまでも中国の主導に

よって動くというものだ。

 そして、アジア太平洋、インド洋地域での

中国の影響力の拡大を狙った地政

学的戦略であることだ。

 アジア地域の経済をチャイナマネーによって

活性化させ、壮大なアジア経済圏を作ること

を目指している習近平主席の「一帯一路」

構想は、裏を返せば中国のアジア支配

を狙った覇権構想とみることもできる。

 経済戦略を分析するにあたっては、その裏に

隠された政治的思惑を見抜くことが肝要だ。

 「儲け話には裏がある」ということは、

世界共通の常識である。

 秋元千明

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 今回も最後までお読みくださり、

                ありがとうございました。感謝!

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