美しい言葉は読書から生まれる 第 2,726 号

アサヒビールの社長、会長を務めた
福地茂雄氏(現・アサヒビール社友)は、
人生や経営の処し方を読書から学んだ
とお話しされています。

『致知』3月号の「巻頭の言葉」では、
幼少期から青年期、また経営者として
どのような本に影響を受けたかを
振り返られています。

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(福地)
私に読書の習慣をつけてくれたのは、母でした
物心のついた幼稚園時代には
『キンダーブック』や『グリム童話集』
『アンデルセン童話集』を、
小学校時代には
『小学一年生』から始まる学習誌、
『少年倶楽部』などの少年雑誌、
単行本では佐藤紅緑の『ああ玉杯に花うけて』
や宮沢賢治の『風の又三郎』などを
買い与えてくれました。

終戦後、まだ本というものが少なかった頃、
「これを読みなさい」と母が渡してくれたのは
『国性爺合戦』の子供版でした。

高校時代は、吉川英治の
『三国志』『私本太平記』『新平家物語』
などの歴史小説を読み耽りました。
吉川英治の作品はいずれも状況描写に優れ、
語彙が豊かで、
まさに歴史小説の王者の感があります。

高校の図書館で吉川英治の作品を
次から次へと借りていると、
担任の先生から
「もう少し受験勉強をしてはどうか」
と注意されたものです。

大学に進学してからは、
ケインズの『雇用・利子および貨幣の一般理論』
やマルクスの『資本論』、
『マックス・ヴェーバー研究』など、
経済学の学術書を手にしました。
ケインズの一般理論は
いまも私の書棚に眠っています。

母の書店通いは私の大学時代も止むことがなく
『中央公論』『改造』
『リーダーズ ダイジェスト』、
それにどういうわけか
『婦人公論』『男子専科』を
私の下宿先へ月々送ってくれたものです

経営に携わって影響を受けたのは……

★福地氏は、この「巻頭の言葉」にて
「美しい言葉は読書から生まれる」として
生きる上でいかに読書が大切かについても
語られています。

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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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