毎日700人以上が処分される政治ショーの正体!
スケールが違う「ハエ」たちの蓄財術、地方
官僚と「トラ」に対する息つくヒマなき
処分劇、社会の安定に大いに役立っ
た「巨星」たちの落下、ます
ます巧妙になっていく「下の対策」。
賄賂も酒も受け取らないが、仕事もしない
加害者も被害者もエリートという怪事件、
24年分の昇格が一瞬でフイになる「断崖式降級」
10年ほど前から私は、中国で巨額のマネーを
動かす欧米の投資グループと知遇を得て、彼
らが中国のどんな問題や事柄に興味を持
ち調べているかを知り、その視点の
鋭さや情報の深さ、そして新た
な動きを発見する早さに驚かされた。
中国政府が困難と位置付けた産業は、おもに
構造不況に陥った伝統的産業を指している。
具体的には、今後、鉄鋼産業と合わせて
180万人のリストラが敢行されると報
じられた炭鉱業を筆頭に、非鉄、
セメント、ガラス、造船、
化学工業といった
重厚長大型の伝統的産業、
なかでも国有企業が中心とされ、
合わせて600万人の失業者が社会に
吐き出される、と予測された。
中国社会の根底を支え続ける妙な「明るさ」。
国の秩序が及んでいない空間が、中国
にはたくさん存在している。
これは中国で、「地下経済」と呼ばれる経済
活動のことで、売買やカネの移動が起きて
いるのに、政府が正確にカウントでき
ない世界で生み出される
付加価値を指す。
以前、中国の東北部を大連からハルピンまで
北上するルートで回ったのだが、そのなか
でいくつか目についたのが、その地下
経済の活発さであった。
地下経済のベースになっているのは、親族や
地域、友人などのネットワークである。
中国社会のこの重層的な世界は、危機に際して
「自然のセーフティーネット」という役割を
果たす。そのため、表向きは失業者であ
っても、何らかの収入を得ていると
いったケースは少なくなく、そ
れが一定の「明るさ」を社会にもたらしている。
また国と個人との間に信頼関係がある日本とは
対照的に、自分で何とかしなければならない
との感覚が、国の活力とつながっている
のも中国社会の特徴である。
富坂聰『中国がいつまでたっても崩壊
しない、7つの理由』
の詳細,amazon購入はこちら↓
今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!