日々、仕事が忙しい中で家庭で子供にどう
接し、どう自分の思いを伝えたらよいのか、
悩んでいるお父さんは多いことでしょう。
父親はどうあるべきか――
不世出の哲学、教育者と呼ばれた森信三先生
は、その明確な指針を示してくれています。
森信三先生に師事した寺田一清さんに
語っていただきました。
(寺田)
いつの頃からか、父親の権威が失墜したと
いわれるようになりました。
ただでさえ男性は、仕事のため家族と接する
時間も限られており、子供にとってあまり
理解され難い存在です。
家庭でどう振る舞うか、子供とどう接すべきか、
というのは多くの男性が共通して抱える
悩みといえましょう。
森先生は、
「父親は息子に対して、一生のうちに3度
叱るか、それとも一度も叱らないか、
どちらかに肚を括らなければならない」
と説かれています。
森先生は、我が子の人間教育、
とりわけ基本としての躾の責任は、
その9割までは日常の大半をともに過ごす
母親にあり、父親の役割は、自分の人生観
に基づいて人間としての生き方の方向を示す
こと、言い換えれば子供に生き方の種まきを
するところにあると説かれています。
そのためにはまず、我が子の一挙一動に
ついて一切小言を言わないというのが父親の
根本態度であること。そこにかえって父親の
威厳というのがあるとの教えです。
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