自分の行いによってもたらされる結果を予知し日々自覚を持ち行動 第 2,434 号

2016(平成28)年、2度にわたって震度7を
観測し、熊本県を中心に甚大な被害を
もたらした熊本地震。発生から早くも6年が
経ちました。


カー用品大手イエローハットの
創業者である鍵山秀三郎さんは、
当時知人から聞いたという
「地震を予知した猫」の話に関連して、
現代人がいま取り戻すべき根本的な
〝予知能力〟について語っています。

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〈鍵山〉
熊本に住む知人から、先般の熊本地震が
発生する直前、抱いていた猫がいきなり
腕から飛び出して逃げて行った
という話をお聞きしました。

おそらく、人間には察知できない微妙な音や
振動から地震を予知したのでしょう。
昔は人間にもそういう予知能力が
備わっていたはずですが、
世の中の文明が進化し便利になるにつれ、
どんどん退化していきました。

それと関係して、
いまの人は因果関係というものが
分からなくなりました。
よい行いにはよい結果がもたらされますが、
悪いことをすれば
当然その報いを受けることになります。

昔の人はそのことをよく弁(わきま)え、
自分自身を戒(いまし)めていましたし、間違っ
たことをすると人から注意を受けたものです。

ところが、いまの人はそうした予知能力を失い、
先々の結果を考えればとてもできないような
ことを平気でやるようになりました。

先日、有名なコメンテーターが
「私は1円でも安く売っている店に買いに行く」
とテレビで自慢気に話していましたが、
それによって製造している人の給料が下がり、
日本経済停滞の遠因にもなることは
予知できない浅はかな人間であると思いました。

一人ひとりが相手のことを
もっと配慮するようになれば、
より適切な行動をとれるようになり、
世の中もよくなるはずです。

例えば私は、タクシーで近場に行く時に、
「お釣りは結構ですから」と少しだけ
多めに支払うのですが、そうすると、
横柄で心ない客を乗せて沈んでいた
運転手さんの気分も幾分かでもよくなります。

郵便物のテープは綺麗に剥(は)がし、
書類のホチキスは外し、
瓶についているプラスチックや
金属の類いは取って洗ってから廃棄するのも、
それらを処理する人の手間を
少しでも省いて差し上げたいからです。

こうしたことを自慢気に綴ることは本意では
ありませんし、私一人がそれをやったからと
いって、高が知れているでしょう。
しかし、次の工程の負担を軽減するため、
たとえ自分一人でも徹底しようと実践して
いることをご理解いただきたいのです。

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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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