江戸時代から続く「鞘師」の6代目として、
日本刀の拵(外装)のコーディネートや
文化財の修理・復元に携わり、
その卓越した技術が国内外から高い評価を
受ける高山一之さん。
今年旭日双光章を受章され、
注目を集めました。
『致知』最新号から、
その高山さんがお父様の指導から
学んだことをご紹介します。
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(髙山)
父は見て覚えろという感じで、全く何も
教えてくれませんでした。
叔父も同じで、刀を研いで持っていっても、
いいとも悪いとも言わない。むしろ
いいよって言う時はだめな時なんです(笑)。
ですから、私は「具体的に教えれば早くうまく
なれるのに」とずーっと思っていて、
実際自分の弟子たちには徹底的に教えてきました。
でも、いまになって父の教え方のよさが分かった
んですよ。
(―それはなぜですか。)
髙山 あまり教えすぎると、弟子が自分の頭で
新しいことを考えなくなってしまうんです。
何かにぶつかるとすぐに「これどうやるんで
しょうか」ってなっちゃう。
例えば、5、6世紀の太刀の技術を見て分から
ないことがあっても、韓国の博物館に行けば
答えが見つかることがあるわけです。
そのように自分の頭で考えて取り組んでいく力が
ないと、やっぱり本当にいい仕事はできませんね。
(―自分の頭で考えて仕事に取り組んでいく。
大事なことです。)
(髙山)
一方、父は……
※この続きは最新号「人生は常にこれから」
をぜひお読みください。
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今回も最後までお読みくださり、
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