自律を育む教育が必要だと思うようになったんです = 2-1 = 第 2,617 号

宿題ゼロ・定期テストなし・固定担任制や校則
の改廃……千代田区立麹町中学校の校長として、
6年間、公立校としては異例の教育改革を行い、
注目を集めた工藤勇一さん。

現在は私立横浜創英中学校・高等学校に転任し、
ここでも手腕を発揮されています。

『致知』2022年10月号に掲載され、
多くの読者から反響が寄せられている
特集記事「子どもたちの
生きる力を育てる〈私の体験的教育論〉」
の取材で工藤校長が力説された
“自律”を教育すべき重大な理由について
取材手記をご紹介します。

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取材は1時間半の予定で入室したはずが、
気づけば3時間弱が経っていた……
去る8月2日、工藤勇一校長にお会いしての
感想は、「圧巻」でした。

何が圧巻かと言えば、
日本の現状とそれに対する
学校教育の役割と問題点を明らかにし、
それに対する具体的な手立てを、
ご自身の教師としての体験から日々実践
されていることが伝わってきたからです。
机上の空論と感じるお話はありませんでした。

挨拶もそこそこに取材に入りましたが、
最初の「なぜ教育に改革が必要なのか」と工藤
校長が口火を切ったプレゼンテーションには、
日本の危機を感じずにはいられませんでした。

「なんで僕が改革をしなければいけないと思って
いるか、その理由は初めて教壇に立った
二十代の頃からあまり変わっていません」

「学校の役割は、子どもたち
一人ひとりをただ伸ばすことではなく、平和な
世の中が来ないと本気で思っていたんですよ」

「どうやったら平和が勝ち取れるかというのを
学ぶところが学校だと思っていたんですけれど、
若手の時はうまく説明することができません
でした。


ずっと実践を積み重ねながら、
だんだん答えが見つかってきた。
それと同時に、日本社会や世界がいまのように
どんどん変化してきて、ますます自律を育む
教育が必要だと思うようになったんです」

工藤校長が述べられた日本の大きな課題とは、
この30年間、賃金が上がっていない、
その現状を全く変えられていないということ。

日本企業への新産業への参入は進まず、
ITも世界の先進国の中で後れを取っています。
この「失われた30年」の問題はよく知られた
ことで、教育とどういう関係があるのかと
思われるでしょう。

本誌記事では、工藤校長の教育にかける滾る
ような思い、学校現場で実績を挙げた具体的な
教育改革、”日本の教育が失った一番大切なもの”
について語っていただいています。

★全文は本誌でご覧ください。
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 今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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