あけましておめでとうございます
みなさまには新しいこの一年の無事と健康
や幸せを願われたことでしょう。
神様にお供えしてからいただくお祝いの
料理であるおせちに関しては
それぞれの地域や家庭で語り継がれて
いる正月関連記事は
書いております(参考にしていただければ幸いです)。
本年もどうか宜しくおつき合いの程お願い
申し上げます。
(ここから本文)
写真家として長年にわたり
活躍を続ける海田悠さん。
11年前の取材で、
「写真を上手に撮る秘訣」を
お話しくださったことがあります。
本日はそのお話をご紹介します。
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写真を上手に撮る秘訣
海田 悠(写真家)
『致知』2008年7月号)
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(写真撮影をする対象者に)
スケジュールをいただいた時から
私はそのお相手にテレパシーを送る。
そして撮影当日は、
古いタイプの人間かもしれませんが、
朝風呂に入って身を清めるんです。
いざ戦場という気持ちで撮影に出向きます。
当時は常にそういう気構えでしたね。
そういう中で私が感じたことがあるんです。
人間は皆小さい時に夢を持って生きている。
子どもは本当に無邪気な笑顔なのに、
大人になると考えながら笑うようになる。
そこに人生の渋みがあるのかもしれませんが、
私は良寛や一休、寒山拾得のように
自然体でニコニコしていられるのが
人間の理想だと思います。
その時点に皆さんを帰してしまおうと
考えたんですね。
もちろん、写真を撮られることに
抵抗を感じられる方もいらっしゃいます。
心を閉じた人にはこう質問するんです。
「初恋はありましたか。
ではその時の彼女を思い出してください」
「少年時代は?」
って。
すると
「ん?」
と言われて少年期の顔に帰っている。
その一瞬をパッと狙うわけです。
もう一つ、私が撮影に際して心掛けている
ことは相手の幸せを祈るということなんです。
よく
「写真を上手に撮るにはどうしたらいいの
ですか」と聞かれることがあります。
そういう時、私は反対に
「お子さんに最初にカメラを向けた時、
どういう気持ちでしたか。
この子の一生がどうか幸せでありますように
という思いで撮りませんでしたか」
と質問するんです。
写真の秘訣はそこです。
相手の幸せを願いながら撮る写真は、
下手なプロが撮影するよりも
ずっと綺麗だと言えますね。
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!