若い時から誰にも負けない努力を重ねる = 2-2 = 第 2,588 号

その後、新設の藤田保健衛生大学に赴任した
佐野さんは、外科医が自分を含めて4人しか
いなかったために、膨大な数の手術を一手に
引き受け、実力を飛躍的に高めていく
ことになります。


一方の上山さんも、
中高時代から誰よりも勉強を重ね、
北海道大学の医学部に入ってからも、
一刻も早く技術を習得しようと、
医局に泊まり込み、夜通し顕微鏡を使って
ネズミのバイパス手術の練習に没頭しています。

この日頃の努力の積み重ねによって、上山さん
は日本で初めてアメリカの神経外科専門医の
資格を取得し、北大の教授を務めていた
都留美都雄(つる・みつお)氏に目を
掛けられるようになるのです。


とにかく若い時から誰にも負けない努力を重ねる。
これが人生・仕事をひらく第2のポイントで
あると思います。

実際、上山さんは、人生・仕事を葡萄酒づくり
に譬え、こうおっしゃっています。

「僕は人生、仕事を大きく3分割するべきだと
考えているんです。葡萄酒づくりと同じで、
20代30代は夢中になって葡萄を栽培する時期
40代50代は葡萄を熟成させていく時期
60代以降はできあがった葡萄酒を売って
暮らす時期


結局、何が言いたいかというと、
最初によい葡萄が採れなければ、
どんなに小手先で熟成を頑張っても、
美味しい葡萄酒にはならないということです

だから20代30代に泥臭く、うんと汗水
垂らして頑張った人間にしか、60代以降の
よき人生もないんじゃないかと思います」

・  ・  ・  ・  ・

その他にも、「運鈍根」の人生を歩んできた
お二人の対談には、


●患者さんと共に最後まで戦うのが名医
●事前の準備を徹底する
●人生を変えた運命の出会い
●すべての責任を受け止めるのがトップ
●努力する者にのみ神の啓示がある
●上司に可愛がられる気骨ある人間になれ

など、いま直面する逆境や困難を乗り越えていく
心構え、いま取り組んでいる仕事を飛躍させて
いく極意がぎっしり詰まっています。


本対談の全貌はぜひ『致知』2022年11月号
をご覧ください。


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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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