長年、家庭教師を続けてきた松永暢史氏は、
学力の根本は国語力であり、
国語力は音読と読書によって高まることを
発見されました。
では、具体的にどのようにしたらよいのか。
『致知』11月号の記事の一部をお届けします。
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(松永)
子供たちの国語力(日本語了解能力)を高める
上で音読と併せて大切なのが読書量です。
しかも、十歳までの間に
どれだけ多くを読んでいるかが
地頭をつくる土台となることが多くの
子供たちと接する中で分かってきました。
国語力は国語の勉強をすれば
身につくと考える人がいますが、
言葉は生き物であり、
実際の文章の中でどう使われているかは
感覚的に掴み取るしかありません。
文法や漢字の書き取りではなく、
読書や読み聞かせによってこそ
身につけられるものなのです。
親は幼い我が子に絵本を読み聞かせます。
これが情操教育に役立つのは当然ですが、
より大切なのは音を聞かせることです。
「あ・る・ひ・の・こ・と・
お・じ・い・さ・ん・は・
や・ま・へ・し・ば・か・り・に・い・き」
というように、絵本に書かれて
いる一文字一文字を子供の体内に注入
させるようなイメージで読むのです。
これを私は「一音一音ハッキリ読み」と言って
いますが、これによって落ち着きのない子が
集中して聞くようになったり、
文章の「は」と「が」の微妙な違いなどを
無意識的に体得できるようになったりします。
二、三歳くらいの子には夜寝る前、
布団の上で話をしてあげてほしいと思います。
本を読むのではなく、親が覚えている話を
一緒に天井を見ながら話してあげると、
子供の中のイメージは大きく膨ふくらみ、
日本語の伝達という点でもより効果的です。
幼稚園、保育園に入るとお薦めなのが……
★松永氏は子供たちの年齢に応じて
どのような本を読んだらよいのかを
アドバイスされています。
「国語力を向上させることで
他の教科の成績もアップする」と松永氏。
国語力を高める方法を模索する上で、
新しい発見もありました。
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!