あの本のこと、何にも知らずに生きてきた。
人類の偉大な遺産である古今東西の名著
の魅力! 日本最古の歌集『万葉集』。
五七調で紡がれる定型詩はいかにして成立
したのか? 大きく4期に分けられる作風
の変化を代表的歌人の歌でたどりな
がら、日本人の心の原点を探る。
天皇から役人、名もなき人々までさまざまな
立場の人が詠んだ歌は、1400年たった
今も、親しまれている。
なぜ古代人は歌を詠んだのか。そこには、
言葉に宿ると信じられていた不思議
な力があった。言霊である。
日本人の感性の原点ともいえる
万葉集。言霊の宿る歌。
全20巻あり、およそ4500首
を収録している。
言霊とは、言葉に宿ると信じられた不思議
な力。縁起のいいことを言うと縁起が良
くなり、悪いことをいうと、悪いこ
とがやってくる、という考え。
それが言葉の力。
万葉集の第一期である7世紀は、激動の時代
であった。大化の改新があった。また白村江
の戦いなど朝鮮動乱に巻き込まれた。
言霊思想。悔しい思いで死んだ魂を荒魂と呼ん
だ。その荒魂について歌を詠むことにより
鎮魂する。荒魂を和魂(にぎたま)、
つまり平和な魂にしてあげる
ということ。
柿本人麻呂は、プロフェッショナル歌人で
ある。言葉を尽くして、天皇の権威を賛美
する。それが柿本人麻呂であった。
彼は歌の世界を広げた。
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!